夏の空は君に似ている【 N . R 】２ (ページ35)

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⑧③ ページ35

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『うっ、うわ.......』

今は放課後。

先生に頼まれてた仕事をやり終えて

みんなが帰って、誰もいない教室へと

カバンを取りに行くと、

廉が机に突っ伏して寝ていた。

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てかこいついつから寝てんのよ、

寝すぎじゃない？

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起こさないように、とゆっくりゆっくり

自分の席へ向かう。

やっとカバンを手にとったとき。

「泥棒」

『ひっ...！すいませんっ！！！！』

頭をガバッとさげると

「ふっ....」

鼻で笑いやがった、、、こいつ。

『って！なんでよ！

私が謝る必要なくない！？』

「俺は泥棒、としか言うてんけど？

勝手に自分が悪いことしたって判断して

謝ったお前が悪いんちゃう？」

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近づいてきて、

見下ろしながらそういう廉。

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あ、だめだ、、、、顔が見れない。

近くなると、何故か気まずくなって

私は顔をそむけた。

『う、うるさい。

てか、起きてんなら紛らわしいことしないで』

「起きてんかったわ、

誰やねん起こしたやつ」

顔はそむけてるけど

廉の睨んでる、っていう視線は感じた。

『う........私です.....』

「せやろ、反省しろ」

『..........うざ』

「なんか言うた？」

『.......いいえ』

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なんなのこいつ.....うざいのに....

ただのうざいやつだってわかってんのに.....

鼓動がはやすぎる....。

「んで、なんでこっち向かんわけ？」

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