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その日から先輩は、
休み時間もよく一年生の教室に来るようになった。
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私と少し趣味も似てて、
話すととても話が弾む。
そんな単純な理由で、私達は仲良くなり始めていた。
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『先輩!新曲聞きました!?』
朝早くから先輩のところへ駆け寄って
大好きなアーティストの話。
「おー、聞いた聞いた。
すっごいテンポよくて、今回のもまじで神曲!」
『ほんとに!
なんでこんなに神曲ばっかなんだろう、、
好きになってよかったって、もう、ほんと!
心の底から思いますよね!!!!』
今にも噛みつきそうな勢いでそういうと
先輩はハハッ、と笑顔を見せて
私の頭をくしゃくしゃと撫でた。
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「かわいーなー....お前は....」
少し小さな声でそう呟いた先輩の言葉を
私は聞き逃さなかった。
というか、聞き逃すはずがない、
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耳元で言われたのだから。
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でも、なぜだろう。
嬉しい言葉なはずなのに、
好きな人からの言葉じゃないからか、
少しだけムズムズした。
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『そ、そうですか...?ありがとうございます、、』
でも、そんなこと先輩には言えなくて、
にっこり微笑んで私は教室へと向かった。
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美夢蘭(プロフ) - めっちゃ続きが気になります!!永瀬くんと主人公は今後どんなふうに変化するのか楽しみです!!更新大変だと思いますが応援しています!!初コメ失礼しましたm(_ _)m (2016年12月24日 17時) (レス) id: 6f60b093ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モアイ太郎 | 作成日時:2016年12月20日 18時