刺客 貴方side ページ41
襲い掛かるキールに対して、慣れた立ち回りで捌いていくクラスメイト達。
『皆も頑張ってるし、私も全力で貴方達の遊び相手になるね』
私の目の前には3人ほど敵がおり、そいつらの方へ指を指して言うと、
その内の1人が笑い声を上げた
「はっ!チビが、遊び相手?そりゃぁこっちのセリフだぜ。
子供がこんな所に来てもいいんでちゅかぁ?
今更、逃げるなんてできネぇ、、っがぁ!!」
私は相手の話を最後まで聞かず足蹴りをかました。
『、、あっ!ごめんねぇ
お話なんてさ、どうでもいいじゃん?
早く来てよぉね』
そう言うと、先程までヘラヘラしてた奴らが一瞬にして表情を変え鉄バット片手に殴りかかってきた
『1人相手に大勢で、道具使うなんて反則じゃぁない?』
相手がバットを上げる瞬間をついて鳩尾を思いっきり蹴りを入れて倒す
後ろにいた奴等には、フロントスイーブを入れ体制が崩れた所で横蹴りを入れる。
その後も次々とやってくるキールメンバー達の遊び相手をしているといつの間にか人の山ができていた。
『わぉ、すごぉい、山できてる』
「やべぇ、強すぎんだろ」 「人は見かけによらないってこういうことなんだな、、」
「おい!あいつ女じゃねぇか!それにあの顔、、ボウフウリンの姫じゃ、、」
あっ、フード取れてる、仕方ないもういいやぁ、、それより杏西君はどこに
『杏西君!上行こう!ハルも一緒に来て!』
上へ向かうために皆が切り拓いてくれた中央の道を通り、リーダー格の元に向かった。
階段の傍に着くと、杏西君を先に行かせ、私とハルで襲いかかってくる敵を薙ぎ倒していく。
杏西君はリーダー格の元にたどり着いていたが、勢いのまま飛び掛かかったため、軽い身のこなしによって返り討ちにされてしまい、階段から落ちてしまった。
『杏西君!!』
「さぁさぁここからは、、うちのVIPも参加するよ!」
桜、杉下、蘇芳、柘植、桐生の前にそれぞれ現れた幹部達
私は、隙を見て杏西君の方へ駆け寄り建物の影に移動した。
『どうしよう血が、、ごめんね
これが終わったら、手当するからね』
自分が羽織っていたブレザーをたたみ杏西君の頭の下へ敷いた。
周りに目を向けると、キールの幹部は、全員凶器を使用していて、確実にクラスメイト達のフォローを外しに来ていた。
特に危ないのがハヤトである。
秋ちゃんを庇いながら戦っているため、大きな負荷がかかっているだろう。
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作者名:アニメ好き | 作成日時:2024年2月16日 4時