友のため ページ38
その後、杏西君が詳しく話を聞かせてくれた。
一昨日、キールの服を着た人間がひったくりをしているところに出くわしたのだ。
そのうちの一人を捕え、フードを外すと、その素顔は長門さんだった。
長門さんは杏西君を殴り、盗ったバックも捨てて逃げていったらしい。
杏西君は長門さんに何かあったのかもしれない確かめるために昨日、同じ場所に行くと、
長門さんがキールのメンバーと一方的に揉めている現場に遭遇して、理不尽に殴られている長門さんを見て、杏西君は割って入り、連れ戻そうと、手を差し伸ばしたが、長門さんはそれを振り払った。
お前は関係無い、オレがココに居るって決めたんだ!口出しするなと言われ、殴りかかってきたらしい。
その後は商店街まで逃げてきて、後は私達の知っている通り。
『普通だったら、助けを求めると思うけど、もしかしてそれが出来ない理由があるとか?』
桜「でも、そんだけクソみたいなことされてるのにそこに居続けるって、、なんでだよ?」
杏「わかんねぇ、けど、泣いてたんだ。
ふざけて足折った時も、迷子で帰れないかもって時もベソ一つかかなかったのに、、
長門は優しくて大人しかったけど強いヤツだったんだ
何があったかわからねぇけど、
オレはあいつを、、あそこから!引っ張り出したい!」
杏西君は目をそらさず私達を見た。
『よし!じゃぁ、行こっか
千巻造船所跡へ』
桜「あぁ、行くぞ」
私達は階段を降りようとすると、杏西君が止めた。
杏「ちょっ!なんで桜に、ましては!Aちゃんまで行くんだよ!
これはオレ個人の問題だ!それに相手は本当にヤバい奴らなんだ、、
そんなことにお前らを、風鈴を巻き込めない」
あくまで自分個人の問題なので、風鈴は捲き込めないと言い切る杏西君
桜「相手が誰だろうと関係ねぇし、風鈴の人間としていくつもりもねぇ
約束しちまったからな、あの土屋って女と長門ってヤツを引っ張ってくるって。」
『任せろって言ったもん、助けを求めてるのにそれを無視するなんて私は出来ない。
私、こう見えて結構強いんだよぉ!
杏西君さ、巻き込むって言ってたけどさ、何君が中心みたいな言い方してるのぉ?』
[これは、私/オレの問題だ/だよ]
私はニヒヒと笑った。
そして、後ろからクラスメイトが教室から出てきた。
「オレらはダチを助けるだけだ」
メンバは揃いった、呼び出された千巻造船所跡へ出発!
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作者名:アニメ好き | 作成日時:2024年2月16日 4時