遥の幼馴染はボウフウリンのお姫様２ (ページ32)

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聞かれたくないことページ32

大河はハヤトに聞いた、なんで杏西くんとキールが関係してるのか、その質問にハヤトは

「１００％分かっていたわけじゃない。
でも、街で出会ったキールの物言いと杏西くんの様子からして、もしかしてと思って言ってみただけなんだけど、でもまぁ、当たりみたいだけどね」

そういうハヤトにきっと皆は、やっぱりそうだろうな、なんて思っているのだろう。

その話を聞いていたあきちゃんは、心配そうな表情をして机に手を付き立ち上がった。

秋「どうしましょ！？
蘇枋さんの言った通りならあの傷は、キールにやられたってことですよね。
だったら助けないとですよ！桜さん！Aちゃんも一緒に！

クラスメイトの有事です！」

あきちゃんはハルが座っている席に近づき、私の顔とハルの顔を交互に見ながら言った。

『助ける、、ねぇ、、』

桜「まてまて！
仮に本当にそのキールとやらにやられたんだとしても、あいつは何も言わなかった。
ってことはあいつなりの考えがあるんだろうし、そもそも本当に助けて欲しいかどうかだって
わかんねーだろ」

私はハルの言うことに同意するが、それでもあきちゃんはでも、と言ってためらう。

桜「誰にだって、、聞かれたくねーことの一つや二つあんだろ」

ハルは顔を背けながら言った。

秋「そ、、それでも、同じクラスの仲間になったわけじゃないですか、力になれるならなにかしたいじゃないですか！」

あきちゃんはハルにそう言い放った。

　

　
　

　【よく見てやってくれ】

ハルは何かを思い出したのか、一度視線を下に向けるが、チッ、と舌打ちをして、立ち上がり、オレ帰ると一言だけ伝えるとお店から出ていった。

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区切り悪いですが、次行きます！