遥の幼馴染はボウフウリンのお姫様２ (ページ14)

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てっぺんになったらページ14

あの後、梅ちゃんの押しに負けたハルは大人しく梅ちゃんの目の前の席に座った。

因みに私は、同じ机で、右がハヤト、違う机で少し離れているけど左は京ちゃんです。

梅「それでどうだった？十亀と対話してみて！」

梅ちゃんは十亀とのタイマンの中で、どのような対話が出来たのか、直接ハルに聞いたが、

ハルは、拳から声が聞こえるテレパス的な事と勘違いしているのだろうか、何もなかったと言った。

梅「あっはっは！
あぁ、そうか、そんなふうに捉えていたのか」

『ハル、意外とロマンチストな人？』

秋「桜さんそれは流石に、、」

桜「な、なんだってんだよ！！」

梅ちゃんの質問にいまいち理解できていないハルに梅ちゃんは拳が何かを伝える言語ではなく、伝えたり受け取ったりする原始的な手段なのだと付け加えて説明した。

対話が出来た証として、条とのタイマンが終わった後、

梅「あの時、Aじゃなくて、十亀だったとしてもお前は兎耳山に殴りかかろうとしただろう。
それが対話できた証だとオレは思う」

桜「そっ、それができたらってなんで祝われなきゃならねぇんだよ！！」

梅「そりゃぁお前、、オレが嬉しから！」

梅ちゃんはハルの中身に惚れ込んで、外の街からボウフウリンにやってきたことを、とても嬉しく感じていたのだ。

そのための''歓迎会''を喫茶ポトスで開いた意図があったのだ。

桜「なんで、、何でそんな簡単に受け入れられるんだよ

この街の奴も風鈴の奴もそうだった、オレは！

オレは、てっぺん獲りにお前を負かしに来たんだぞ！？」

人を受け入れたことがないハル、初心の意志を忘れる事無く、打倒梅宮を改めて宣言した。

一人で強くなることを目指し、てっぺんになって、自分を自分で認めたかった。
でも、てっぺんになるには、どうしても他人を受け入れる必要があり、その特性がないハルは、深く考え込んでいた。

そこへ、梅ちゃんが拳で対話ができるには条件はなにかと、ハルに問いかけた。

桜「条件？」

ハルがそう言うと梅ちゃんは頷きながら言った。

人と向き合う事、知りたいと思う事

それが出来たことにより、ハルは十亀と対話が出来たのだと梅ちゃんは言った。

梅「それができれば、何にだってなれる、てっぺんにだってなれるさ」

受け入れたいと本心では思っていて、それが出来れば、てっぺんになることだって可能なのだとハルに伝えた。