元猿、教祖を殴るまで。【呪術廻戦】

（6）いちごミルクと孤独 ページ6

《Aside》




『…で、私はどうすれば』





私は、流れ？と言うか、なんというか。



五条さんに連れられて、自販機前のベンチに座っていた。



自販機を見ていちごミルク飲みたいなぁ、と思って、



五条さんに促されるままに着席する。



すると、いちごミルクを差し出されて、思わずギョッとすれば、



慌てたようにカフェオレにする！？と聞かれ、



いや、好みどストライクすぎてびっくりしただけです、



と慌てて弁解した。



どうやら、好みが五条さんと似てるらしく、



二人揃っていちごミルク片手に、ベンチに座っていた。



ちなみにいつ変えたのか、



目隠しはサングラスにシフトチェンジしていた。






「んー、まずは君の事教えてよ。



君の名前も、僕知らないし」



『…私のこと、ですか』



「そう。



君の好きなこと、もの、



逆に嫌いなもの、



君がどんな性格なのか、どんな人が合わないのか、



…どんな人を好きになるのか。



君を教えてよ」



『…私を教える、ですか…。



…えっと、本条 Aです』



「へぇ、可愛い名前。



ていうか、僕と苗字似てるんだね」



『本条がですか？』



「うん、お揃い」



『…そうですね』






可愛い名前って何。



そりゃ、姫川とかそういう苗字は可愛いなぁ、



とは思うが。



名前が可愛いってなに。



お揃い、にほぼ棒読みでそうですね、と返せば、



五条さんは気づかなかったようで、ノリノリで次の質問をしてきた。

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