元猿、教祖を殴るまで。【呪術廻戦】

（2）目隠しとパーソナルスペース ページ2

《Aside》






「君、どういう状況に置かれてたの？」



『…なんか知らないんですけど、あのハッタリ教祖、



あのキモいのを玉にして食べてたんですよ。



偶然、叔母さんに連れられて施設に行った時に、



迷ったら食べてるとこ見ちゃって』



「ハッタリ教祖…、そ、それで？」



『食った！！とか大声出しちゃって。



したら顔色変えた教祖サマに、



叔母さんと別室に呼ばれて、



君はこちら側の人間だとか言われて、



そのまま帰してもらえずに保護という名の、



かんきん？をされました』



「叔母さんは？」



『もちろん一緒にですよ。



私を閉じ込める口実にといいますか』







ハァー、と長々ため息を付いた五条さんは、



ただでさえ目隠しで上がってる髪の毛をかきあげた。



…と、途端になんで今まで受け入れられてたのか、



目隠しの意味が気になってきた。



私の話を聞いてから1人で考え込んで、



盤星教か？とかブツブツ言ってる、



五条さんの袖をくいっと引っ張る。



呆気に取られたような顔をした五条さんが、こっちを見た。







『五条さん、なんで目隠ししてるんですか？』



「…あぁ、これか」






保護してもらってありがたいが、流石にこんな怪しい外見を、



あぁそうですかと飲み込めるほど単純人間ではない。



さっき会った時点で、目、大丈夫ですか、と聞けば、



あー、趣味嗜好！と答えられたから、失礼な質問ではないはずだ。



五条さんは、これねぇー、と目隠しを外した。



…瞬間、思ってもみない美貌が現れた。

（3）目隠しとパーソナルスペース→←（1）保護先に教祖

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