【22】爆笑報告会 ページ23
傑side
基本無表情のAと、自信満々な悟が、
面白いことになって帰ってきた。
死にそうに笑うAと、めちゃくちゃしょげている悟。
…おぉ。
悟にお願いされて、玄関前で二人を待っていれば、
ケラケラ笑うAが悟を励ましながら鳥居を登ってきた。
「おかえり、どうしたんだい?」
『だって、悟くんたら寝るんだもん、』
笑いながらそういったAの言葉に、悟が項垂れた。
…なんとなく察した。
初めて一緒に帰れる、とウキウキしていったは良いが、
大方任務疲れやらで悟が電車で寝たかなんかしたんだろう。
話を聞きたくて堪らなくなった私は、部屋に来るように言った。
二人が着替えに行っている間に、硝子に電話を掛ける。
「…もしもし、硝子?」
[なに?]
「帰ってきたよ、二人」
[どーだった?]
「悟寝たって」
[……]
5秒ほど沈黙が入り、詳しく聞こうか、という声がした。
30分後、私の部屋に4人というかつてない密集度が完成した。
硝子が机に、頬杖を付いて、で?と声を出す。
硝子の隣に座る悟が項垂れる。
どうもツボに召したようで、
ソファで体操座りしたAがクスクスと笑い出した。
向かい合う3人の横になるように座布団に座った私は、
悟寝たって?と声にした。
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作者名:まる | 作成日時:2024年1月26日 7時