【58】手ぇちょっきんこ ページ10
『…お邪魔しまーす』
部活もインフルの影響で1週間オフになった、ということで、光太郎に誘われたのだが。
流石に病み上がりに遊んだらバカよ、という私の言葉に図星を付かれたらしい光太郎は、いわゆるお家デートに誘ってきた。
光太郎に、ドアの鍵開いてるから、と言われ、
実際に家に上がったのだが。
人いるんか、というくらい静かで、あれ?、と、
光太郎を探す。
『…光太郎?』
すると、ガシャン!!と大音が聞こえて、慌てて音がしたキッチンに走る。
キッチンを覗けば、死ぬほど焦っている光太郎がいた。
『え!?
なに、どうしたの、』
「切った、姉ちゃんが置いてった包丁で、手、
血が、止まらなくて、」
慌てて、左手で右手の手首を持って、冷や汗をかいた光太郎に走り寄る。
血が垂れて、地面に一円玉サイズの血溜まりが出来るほどに流血していた。
『どういう切り方したの、!』
「わ、分かってたら慌ててない、」
『……っ、良いからティッシュ、!
どこおいてあるっけ、!』
「そこ、置いてある」
半泣きになって血をまじまじと見る光太郎。
見るからいけないんだそんなの、とティッシュで血を拭こうとする。
箱ティッシュを箱ごと持って、光太郎の手を見れば、
血がヤケに出ているだけで、さほど傷は深くなさそうだった。
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雅城(プロフ) - (^^)さん» 本当ですか…!笑笑 メンヘラ難し過ぎて死んでたので、そう言っていただけると本当に嬉しいです…!! …と、言うわけでまだメンヘラから治るには早いぜ木兎光太郎。笑笑 これからもご愛読お願いします…!!コメントありがとうございます! (4月5日 7時) (レス) id: 14d683d60f (このIDを非表示/違反報告)
(^^)(プロフ) - ねえ最高です、、、たくさん読みたい、、更新頑張ってください!!!いっぱいメンヘラにさせてください(^^)笑笑 (3月29日 3時) (レス) @page7 id: a3a2c4d69d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莉子 | 作成日時:2024年3月16日 17時