【56】おはよう、今3時だよ ページ8
「……A」
そう言って、横向きに寝る私の事を揺さぶり起こしたのは、
……まぁ、言うまでもなく光太郎。
部屋の中で、雪絵と光太郎をベッドに寝かせ、1人離れたシングルベッドを使っていたというのに。
1回無視してみたものの、2回目に私を呼んだ時点で既に声が泣いていて、しょうがなくむっくりと起き上がる。
ベッド横に立って、まくらを片手に携えたまま私を見る光太郎の頭を、しゃがませて撫でつつ、目を擦りながら時計を見た。
…うん。3時ジャスト。
馬鹿か、なんちゅー時間に起こしてるんだ。
『…まだ3時だよ、どうしたの』
「…悪夢見た」
『そりゃ良かった。おやすみなさい』
「待ってA、…その、寝れない、」
『…あなたね、インフルで発熱してる人が寝ないでどうするの』
「…寝れないもんは寝れない」
『…どうしてほしいの』
「…一緒に」
『寝ません。
ヤバいでしょ、カレカノが同じベッドで寝てたら。
それ以外』
分かんない、と小さくつぶやいて、しゃがんだ光太郎。
ベッドに身体を起こした私より下に来た、無造作な髪の毛を撫でつつ、そう聞く。
いつも通り朝っぱらから来るであろうクロくんに見つかったら死ぬ。
『…んー、光太郎が寝れるまで私がそばにいれば良い？』
「…それだけ？」
『いや、時間を見てくれ。
3時だよ3時。
一番気持ち良く寝てる時間帯に、
無情に叩き起こされるこっちの身にもなってくれ』
「…頭撫でて」
『それだけかい』
それだけ？、と言われたから、もっと、添い寝しろとか、最悪の場合、光太郎が熱でトチ狂ったと仮定して歌えとか言われたらどうしようかと思った。
随分と可愛いお願いだな、と、しょうがなく立ち上がって、光太郎の着るオーバーサイズのTシャツをぐいぐいと引っ張りながら、光太郎のベッドに向かう。
光太郎のベッドのすぐそばにあった椅子を引っ張ってきて、そのまま私の方を見て寝っ転がった光太郎の顔を眺めた。
「……そんなに見つめられると恥ずかしいんだけど」
『他に見るとこないんだわ。
はよ寝ろ』
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雅城(プロフ) - (^^)さん» 本当ですか…！笑笑 メンヘラ難し過ぎて死んでたので、そう言っていただけると本当に嬉しいです…！！ …と、言うわけでまだメンヘラから治るには早いぜ木兎光太郎。笑笑 これからもご愛読お願いします…！！コメントありがとうございます！ (4月5日 7時) (
レス) id: 14d683d60f (このIDを非表示/違反報告)
(^^)(プロフ) - ねえ最高です、、、たくさん読みたい、、更新頑張ってください！！！いっぱいメンヘラにさせてください(^^)笑笑 (3月29日 3時) (レス) @page7 id: a3a2c4d69d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉子 | 作成日時：2024年3月16日 17時
