【53】静かなるカオス ページ5
「…赤葦さん、すか」
「…え、なに?何の話?」
『私の彼氏が京治は無いよ、いとこだよ、知らないっけ?』
「…そんな話してた気もするけど」
『でしょ?』
「じゃあ、誰…?」
怪訝そうな顔をする飛雄と、
うっすら笑いを浮かべて傍観する及川徹、
真顔で状況把握をする京治。
静かなるカオス。
…と、京治のあっ、という声に思わずそっちを向く。
『…え!?』
「駄目、Aは俺の彼女」
『…京治、なんで起きてんの。
人間じゃないよもう、39℃でよくそんな普通に歩けるね』
「体温図りに行ったら、嫌な感じがするって言って起きてた」
『…凄いね、光太郎。
そこまで行くと番犬越してサバイバル生き抜く野生動物だよ』
「だろ?」
『褒めてないよ?』
「え?」
私の彼氏、…基、木兎光太郎、起床。
……いや起床じゃないよ、と保健室に、
フラフラする光太郎を支えつつ、戻そうとする。
ちょっとむくれる光太郎と微妙な押し合いをしていれば、
木兎さん?、と飛雄に言われる。
『こちら、まさかの合宿先でインフル発病した私の彼氏です』
「…木兎さんじゃ勝てねぇじゃん」
『誰も勝てるわけないでしょ、少なくとも今は』
「…何の話?あかーし」
「俺に聞かないでください」
「俺が勝てない相手に飛雄が勝てるわけ無いでしょ」
『紛らわしいから及川徹一回黙って』
濃い&濃いメンツで話が渋滞する。
…が、ここで爆弾投球。
「お熱いねぇ、こんなとこ来てまで」
「おい影山、どこ行ってたん…、
あれ?大王様に梟谷の主将にマネージャーさん?
どういう状況?
ずるい!お前だけ抜け駆け!?」
『……あーあ、面倒臭いのが揃いやがった』
クロくん&飛雄の相方のチビくん(多分翔陽くん)、参戦。
269人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雅城(プロフ) - (^^)さん» 本当ですか…!笑笑 メンヘラ難し過ぎて死んでたので、そう言っていただけると本当に嬉しいです…!! …と、言うわけでまだメンヘラから治るには早いぜ木兎光太郎。笑笑 これからもご愛読お願いします…!!コメントありがとうございます! (4月5日 7時) (レス) id: 14d683d60f (このIDを非表示/違反報告)
(^^)(プロフ) - ねえ最高です、、、たくさん読みたい、、更新頑張ってください!!!いっぱいメンヘラにさせてください(^^)笑笑 (3月29日 3時) (レス) @page7 id: a3a2c4d69d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:莉子 | 作成日時:2024年3月16日 17時