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【52】冗談か否か ページ4

「…Aちゃん、それ言ったら面白くないじゃんか」



『ならないよ、どっちのものにもね』



「…え?ど、え?」



『飛雄が知らなかったのは意外だけど、からかうのは悪いでしょ。



やり過ぎ、飛雄が可哀想でしょ』



「あんまりにも必死なんだもん、面白いじゃん?」



『やだ悪趣味』



「というわけで次の彼氏候補に俺が飛雄はどう?」



『馬鹿たれ、どういう会話の流れよ。



御生憎様、別れる予定はありません』



「………Aちゃん、彼氏、いるんだ」



『…どうしたの飛雄、そんなに悄気げて』








及川徹がケラケラと笑うが、次の彼氏候補、という言葉が



あながち嘘じゃなかったことも分かってる。



だから、あえて冗談だと信じ込んでるふりをしつつ、



明らかにしょげた飛雄の腕を笑いながらバシバシと叩いた。








「…誰、彼氏」



『あんたもよく知ってる人だよ』



「…この人?」



「おっ、さっすが飛雄、ごめいと」



『ない、絶対ないから安心して』









調子に乗りかける及川徹を言葉で組み伏せる。



魂が抜けたように及川徹が黙った。



すると、ガラガラと後ろ手で閉めたはずのドアが空く。








「ね、今だいじょぶ?」



『いんや?だいじょばない。



私及川徹に用があるんだわ』



「…い、いや、今じゃないと困るんだけど、」



『…?』








京治が顔を覗かせる。



京治と言葉をかわすが、飛雄の言葉に飛雄を見た。

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雅城(プロフ) - (^^)さん» 本当ですか…!笑笑 メンヘラ難し過ぎて死んでたので、そう言っていただけると本当に嬉しいです…!! …と、言うわけでまだメンヘラから治るには早いぜ木兎光太郎。笑笑 これからもご愛読お願いします…!!コメントありがとうございます! (4月5日 7時) (レス) id: 14d683d60f (このIDを非表示/違反報告)
(^^)(プロフ) - ねえ最高です、、、たくさん読みたい、、更新頑張ってください!!!いっぱいメンヘラにさせてください(^^)笑笑 (3月29日 3時) (レス) @page7 id: a3a2c4d69d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:莉子 | 作成日時:2024年3月16日 17時

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