【68】トイレはお早めに ページ22
「……ね、A、かまって、」
『んー？』
光太郎が二度と自分を傷付けないように、となるべく光太郎の意思に沿い、最近はしょっちゅう光太郎の家に来ていた。
甘えたが加速したというか、なんというか…。
「A、どこ行くの？」
『トイレだよトイレ』
「…すぐ帰ってこいよ、？」
『1分使わないよ、大丈夫』
立ち上がった私を下がった眉で見る光太郎の頭を撫でる。
早くな、早く、とトイレを急かされるもので、家でも早く行くくせがついた。
なんてこった。
帰ってくれば、A、と名前を呼ばれて両手を私に伸ばしてくる。
『なぁに？』
「ここ座って、」
『…光太郎のあぐらの上に？
足痛くなっちゃうよ』
「お願い、」
仕方なく光太郎のあぐらの上に座れば、そのまま苦しいほどに抱きすくめられる。
ちょっと身体を捩って、光太郎の、男子なのに綺麗な肌の整った顔面を眺めた。
「…なぁに？A」
『んーん、光太郎可愛いなぁって、それだけ』
「…俺可愛くないもん」
光太郎の方を向いて座り直せば、光太郎が拗ねたようにふいっ、とそっぽを向く。
『…どうしたの？』
「…ねぇ、なんで、俺だけじゃないの？
今日もあかーしとかと話してた、」
『京治はいとこだよ』
「…俺、俺じゃ駄目？」
そう言って正面から、壊れるものを扱うようにそっと抱き締められる。
肩元にきた頭を撫でていれば、肩が濡れるのが分かった。
『…どうしたの、』
「A、俺だけ見てよ…、俺だけじゃ駄目…？」
…わかり易すぎるくらいに、口に出すようにはしてたのだが。
どうも上手く一筋縄ではいかないらしい。
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雅城(プロフ) - (^^)さん» 本当ですか…！笑笑 メンヘラ難し過ぎて死んでたので、そう言っていただけると本当に嬉しいです…！！ …と、言うわけでまだメンヘラから治るには早いぜ木兎光太郎。笑笑 これからもご愛読お願いします…！！コメントありがとうございます！ (4月5日 7時) (
レス) id: 14d683d60f (このIDを非表示/違反報告)
(^^)(プロフ) - ねえ最高です、、、たくさん読みたい、、更新頑張ってください！！！いっぱいメンヘラにさせてください(^^)笑笑 (3月29日 3時) (レス) @page7 id: a3a2c4d69d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉子 | 作成日時：2024年3月16日 17時
