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【51】盗み聞き ページ3

…と、言うわけで、一旦保健室に戻り、



光太郎が寝たのを確認して、



及川徹にもう一つ用事があったのを忘れていた、と、



もう一度保健室の外に出ようとした。



…すると、なんか面白い会話が聞こえてきて、



ドアにへばりついて会話を聞いてみた。



すると、そんな私を見た京治が怪訝そうな顔をして、



何かを言いかける。








「姉さ」



『しっ』







人差し指を口に当ててジェスチャーすれば、



呆れたように京治が首を振った。



そのまま光太郎に体温計を持っていく京治を見送る。



少し外から聞こえる声が大きくなった気がして、



更に耳を澄ませた。








「…Aちゃんは俺の幼馴染です」



「でもさっきAちゃんが頼ったのは俺じゃなかったっけ?」



「そりゃここが青葉城西ですから。



烏野だったら俺でした」



「でももう疎遠でしょ?何年ぶりに会うのさ」



「3年、ですけど、連絡取ってるし、」



「俺はもう毎年会ってるよ?



3年ぶりの幼馴染よりも絶対上じゃない?」



「…3年空くまでの積み重ねがあります、!」



「でも3年は痛いよ、その間の3年はずっと俺と会ってるし」



「んなっ、」



「加えて年齢差どうなの?



俺同い年だけど、飛雄は2つも下だよ?



相手にされると思う?」



『どっちも相手にしませんよ』









首がもげそうな勢いで二人が振り向く。



飛雄と及川徹がなんの張り合いをしてたんだか、



仮にも病人がいる保健室前で話してるのが、



余りにも場違い過ぎて笑ってしまった。



笑いながらどっちも相手にしませんよ、と言って廊下に出れば、



二人とも分かりやすいくらいに真っ赤になる。



…意外と私と光太郎が付き合ってるのって知られてないんだな。



及川徹は分かっててやってるけど、多分飛雄は知らない。



お腹を抱えながら二人と向き合った。

【52】冗談か否か→←作者より



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雅城(プロフ) - (^^)さん» 本当ですか…!笑笑 メンヘラ難し過ぎて死んでたので、そう言っていただけると本当に嬉しいです…!! …と、言うわけでまだメンヘラから治るには早いぜ木兎光太郎。笑笑 これからもご愛読お願いします…!!コメントありがとうございます! (4月5日 7時) (レス) id: 14d683d60f (このIDを非表示/違反報告)
(^^)(プロフ) - ねえ最高です、、、たくさん読みたい、、更新頑張ってください!!!いっぱいメンヘラにさせてください(^^)笑笑 (3月29日 3時) (レス) @page7 id: a3a2c4d69d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:莉子 | 作成日時:2024年3月16日 17時

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