【66】苦労弟 ページ18
『京治』
「なに？姉さん」
『…ありがとね』
ありがとね、の私の一言に、京治が動きを止めた。
あの後光太郎に、
二度と自分を傷つけるようなことはしないこと、
と約束させ、ちょうどいいところで戻ってきた、
…否、タイミングを恐らく図って来てくれた京治と3人で、
てくてくと一緒に帰ってきた。
反動か分からないが、やけに甘えたな光太郎で、
今日くらいはと精一杯甘やかしながら、
ずっとポーカーフェイスで一緒にいてくれる京治に、
少々申し訳なく思いつつも、電車で座って、
隣の席の私に寄りかかってくる光太郎と喋っていた。
絶対、先輩と姉分のイチャイチャなんて見たくないだろうに、本当にどうもありがとう京治。
と言うわけで、京治と同じ方向だしで、光太郎と別れて二人で帰ってたところだった。
ちょっと前を歩いていた京治が足を止める。
…なんだろうか、と足を止めてみる。
すると、京治の震える声が聞こえてきた。
「…なんで、俺に木兎さんが手首切ったこと言ってくれなかったの」
『…あ、え？』
「自分を傷付けるのはもちろん良くないけど、
…もし、その矛先が姉さんに向いてたらどうしようかと思った、」
『…なぁに、心配してくれたの？』
「するでしょ！」
柄にもない声を上げて、唇をぐっと噛んで、こっちを見た京治。
思ったより精神的にダメージが入ってたらしい。
思ったより脆いメンタルだったのか。
半泣きになって、私を見る京治に歩み寄って、京治の背中に手を当てて、少しトントンとした。
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雅城(プロフ) - (^^)さん» 本当ですか…！笑笑 メンヘラ難し過ぎて死んでたので、そう言っていただけると本当に嬉しいです…！！ …と、言うわけでまだメンヘラから治るには早いぜ木兎光太郎。笑笑 これからもご愛読お願いします…！！コメントありがとうございます！ (4月5日 7時) (
レス) id: 14d683d60f (このIDを非表示/違反報告)
(^^)(プロフ) - ねえ最高です、、、たくさん読みたい、、更新頑張ってください！！！いっぱいメンヘラにさせてください(^^)笑笑 (3月29日 3時) (レス) @page7 id: a3a2c4d69d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉子 | 作成日時：2024年3月16日 17時
