【62】惚気聞かされ京治 ページ14
ポーカーフェイスで、そう言った我がいとこ、京治が、混乱し出した光太郎をまっすぐ見据えて話し出した。
「大丈夫ですよ、木兎さん。
A姉さんは木兎さんのこと大好きですから」
「…そんな素振り、俺見たことねぇけど」
「ずーっと言ってますよ。
声でかいし、いつも微妙に待ち合わせ遅れてくるし、やたらいらないとこまでポジティブだし、テンションの差激し過ぎて時々置いていかれるし、放置しておいたら1人でどっか言っちゃいそう、って」
「…ここまで聞くと全部俺の悪口なんだけど」
「…で、そこが可愛いんだよなぁ、って、飽きることなくずっと聞かされてます。
姉貴分のA姉さんから、ずっと自分の先輩の良いところを語られてるコッチの身にもなってほしいです」
光太郎の口がパカーンと開いた。
…ありがたいけど京治、そんな、本人がいる目の前で言わなくて良いじゃないか…。
結構恥ずかしいぞ、自分が言ったこと他人の口から出てくるの。
でもいい機会を作ってくれた。
京治は本当に家族愛で、それ以上でもそれ以下でもない。
でも、そこらへんにいる姉弟より、仲が良い自信もある。
なんて素晴らしい弟だろうか。
家に帰ったら頭を撫で回すことを決意して、京治のことを見る光太郎を、横から抱き締めた。
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雅城(プロフ) - (^^)さん» 本当ですか…!笑笑 メンヘラ難し過ぎて死んでたので、そう言っていただけると本当に嬉しいです…!! …と、言うわけでまだメンヘラから治るには早いぜ木兎光太郎。笑笑 これからもご愛読お願いします…!!コメントありがとうございます! (4月5日 7時) (レス) id: 14d683d60f (このIDを非表示/違反報告)
(^^)(プロフ) - ねえ最高です、、、たくさん読みたい、、更新頑張ってください!!!いっぱいメンヘラにさせてください(^^)笑笑 (3月29日 3時) (レス) @page7 id: a3a2c4d69d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莉子 | 作成日時:2024年3月16日 17時