【61】あかーしはいとこ ページ13
「…あかーしがいいの?」
『…へっ?』
「そういうことでしょ、
俺と話してるよりも、
あかーしと喋ってたほうが気が楽なんでしょ」
『…んまそりゃいとこだからね…。
異性としては見てないよ、当たり前だけど』
「…じゃあ木葉とかは」
『はぁ…?』
ブレザーの裾をギュッと掴んで、少し視線を下に落とす光太郎。
体育館と外の境目の、体育館内の靴箱で立ち止まる。
自主練後だったから、校内に残っているのは京治だけだ。
だから、今なら多分大丈夫。
よくわからないことを言い出して、ポロポロと泣き始めてしまった、うちの末っ子エースをまっすぐに見据えた。
『…何が言いたいの?』
「…Aは、俺じゃ駄目なの?
俺Aにかまってもらうためにこんなに頑張ってるのに、
どうして俺だけ見てくれないの?」
『…俺だけって、
私が光太郎のサポートに付きっきりだったら、
マネージャーとしてどうなのよって話でしょ?』
「…そうじゃなくて、マネとしていらない会話もするじゃん」
『信頼関係でしょ、マネと選手は。
その信頼関係があったから、
私と光太郎は付き合ってるんだよね?』
「そう、だけど…、
……じゃあ嘘付かなくて良いから、誰が好きなのか教えてよ」
「木兎さんですよ」
突然後ろから聞こえてきた声とともに、私達を照らしていた体育館の蛍光灯が消え、同時に体育館専用玄関の電気がパッと点いた。
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雅城(プロフ) - (^^)さん» 本当ですか…!笑笑 メンヘラ難し過ぎて死んでたので、そう言っていただけると本当に嬉しいです…!! …と、言うわけでまだメンヘラから治るには早いぜ木兎光太郎。笑笑 これからもご愛読お願いします…!!コメントありがとうございます! (4月5日 7時) (レス) id: 14d683d60f (このIDを非表示/違反報告)
(^^)(プロフ) - ねえ最高です、、、たくさん読みたい、、更新頑張ってください!!!いっぱいメンヘラにさせてください(^^)笑笑 (3月29日 3時) (レス) @page7 id: a3a2c4d69d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莉子 | 作成日時:2024年3月16日 17時