フレ申したら、相手が最強だった件【呪術廻戦】

《47》恋人できた ページ48

《五条side》



「五条さん、…なんか機嫌いいですね」



「そりゃー、彼女と晩御飯の約束してるからね」



「……彼女さんは知ってますけど…、



五条さんがですか？五条さんの彼女さんと？」



「人の彼女と言ってどうするの、僕の彼女だよ」







それもそうか、と黙った伊地知。



研修だろうか、伊地知の隣に座った新人女性監督が肩を落とす。



…やっぱやめ。








「伊地知、銀座のフレンチ、向かってくれない？」



「銀座のフレンチですか？」



「うん、僕の彼女待ってるから」







猪野くんは今日、高専内で会った瞬間に、おめでとうございます、と言ってきた。



さすが情報通。



彼女がね、可愛いんだよ、と曖昧に頷く伊地知に話しつつ、車が着くのを待った。



案外すぐついて、ありがと伊地知、と言って車を出れば、キョロキョロとした彼女が視界に入る。



補助監督見習いであろう女の子は、Aちゃんに見惚れつつ、ペコっと頭を下げていた。



僕は目の前で、僕に電話を掛けようとする彼女に声を掛けた。

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