フレ申したら、相手が最強だった件【呪術廻戦】

《45》なるでしょ、術師 ページ46

「…そういえばさ、ごめん、Aちゃん」



『なんですか？』



「君の素性、調べてみちゃったんだよね。



呪霊見えて、特級相当の可能性があるって聞いて、



気になっちゃった」



『…ハンザイは犯してません』



「…ふはっ、そういう素性じゃないよ」



『…ど、どういった素性で…、』



「君ね、崇徳天皇の末裔だったわ」



『…ダレ』








キタ、めちゃくちゃ微妙に聞いたことある止まりの歴史人物。



…菅原道真とか、藤原道長とか、織田信長、ってなると、何となく分かるんだけどな…。



スピーカーにして、まだ熱い顔に冷えた手の甲を当てながら、Goagleで調べ上げる。









「んーとね、日本三大怨霊の1人だね。



菅原道真、崇徳天皇、平将門。



ちなみに僕は、菅原道真の子孫だよ」



『…それって、どういう、』



「…んー、ナナミンがわざわざ君をこの世界から遠ざけておいてって感じなんだけど、人助け、してみない？」



『人助けですか…』



「うん。



呪霊によって、命を落とす人は、1年で約一万人。



推定だから、恐らくもっと多い。



君が術師の道を選ぶなら、最初の年でも、500人相当は救えると思ってもらって構わないよ」



『500人』








建人が、守ってきてくれたことは、十分承知だ。



でも、いきなり私の手の中に伸し掛かった五百という数の命は、私が頷くのに十分な数だった。

《46》恋煩いの終止符→←《44》彼氏彼女だねー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す