フレ申したら、相手が最強だった件【呪術廻戦】

《44》彼氏彼女だねー ページ45

「もしもしー？」



『…っも、もっ、しもし』








既読で電話無視は流石にヤバイか、と、とりあえず電話に出る。



もしもしさえもまともに言葉として成さない。



なぁーにやってんだ私は。








「今日も強かったねー、流石プレギフの神」



『い、いやいや、そんな、』



「僕いつになったらそれだけ俊敏に動けるようになるかな」



『半年もやってれば、全然』








それはAちゃんだけだよ、と言って笑い声を立てる。



…いやいや、油断するな、好みってバレたばっかだぞ。








「ね、Aちゃん」



『はい、？』



「…僕の外見、タイプだったんだ？」



『外見よりかは、性格のほうが…』









あの建人が心を許す悟さんの性格が、物凄く気になっていた。



……いや、ごめんなさい、外見はもちろん大好きです。









「性格か。



…Aちゃんに取って、僕はアリなの？」



『…アリ、とは』



「彼氏候補」



『アリです』








………めっちゃ食い気味にイエスと言ってしまった。



一瞬沈黙が広がって、悟さんがケラケラと笑い出した。








「…まださ、僕のこと、好きじゃなくてもいいから、



付き合ってみない？」



『…むしろ私でいいんですか？』



「Aちゃんがいいの」



『…お願い、します』








声だけがやけによく鼓膜に響く。



変に顔が熱くなって、誰も見てないのに、パタパタと顔を仰いだ。



これからは彼氏彼女だねー、と楽しそうに言った悟さんが、そういえば、と言った。

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