《42》中間管理職のTaku ページ43
「…んー、どうでしょー。
…でもあんなにいい子、珍しくない?
よく七海の幼馴染で偏屈に育たないよね」
「なんてこというんです」
冗談交じりに言って、少し笑う五条サン。
つられて笑えば、でもまぁ、と言われる。
「でもまぁ、好きだね。
七海の幼馴染なのはわかってるし、
七海が好きなのも知ってるけど」
「…諦めるとかは、しないんですか?」
「ないね、絶対にない。
Aちゃんから直接振られるまで頑張る」
「……なら良かった。
カワウソ、多分五条サンのこと好きですよ」
「……エイプリルフールっていつだっけ」
「少なくとも一ヶ月以上先です」
「…じゃあマジ?」
「マジです」
「嘘ついてな、…あ、死んだ」
「…死んだ!?」
「null型死んだ」
「…あぁ」
そういえばゲーム中だった、何の話かと思ったわ。
ゲーム内で、パッタリフィールド内でぶっ倒れた、
五条サンそっくりのキャラに治療を施す。
「ありがとー。
…ね、猪野くん、その言葉信じるよ?」
「さっき言ってました、好きって」
「…外見?」
「いや、外見から興味は持ったかもしれませんけど、
そういうやつではないですよ」
「…うん、そうだよね、そうなはず」
「4年来の付き合いですから。保障します」
「…七海悄気げたら励ましてやって」
「わかりました」
今もディスプレイ内で、両手に持った剣を、
怖いほどぶん回すカワウソのキャラを見て、
少し笑う。
頑張れよ、カワウソ。
245人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三井葵(プロフ) - 主人公がまさかの日本三大怨霊の一人崇徳天皇の末裔だったとは驚き桃の木山椒の木(←古いギャグ(笑)) (4月3日 20時) (レス) @page46 id: b90638a2fa (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - やばい凄く好みなお話です…めちゃハマってしまいました…笑昨日から見始めて続き読んでたらたまたま話が更新されててすぐ続き見られたの嬉しい…続きゆっくり楽しみにしてます! (3月12日 2時) (レス) @page37 id: 0539db3d38 (このIDを非表示/違反報告)
三井葵(プロフ) - 野薔薇可愛いすぎますね!更新頑張ってくださいね! (3月10日 20時) (レス) @page31 id: b90638a2fa (このIDを非表示/違反報告)
鍵ホーム(プロフ) - 面白い!!(゚∀゚)続きまってます!頑張ってください! (3月9日 15時) (レス) id: 9881f6affa (このIDを非表示/違反報告)
アジア人の末裔 - メッセのやり取りの五条せんせーの僕レベルになると〜がめちゃくちゃツボにはまりました…!! (3月7日 21時) (レス) @page7 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:御手洗ネコ | 作成日時:2024年3月3日 21時