フレ申したら、相手が最強だった件【呪術廻戦】

《41》中間管理職のTaku ページ42

「…もしもし、猪野くん？」



「五条サン、お疲れ様っす」



「お疲れ様、



…ね、Aちゃんに電話繋がらないんだけど知らない？」



「あぁ、さっきまで俺と電話してました、すんません」



「そっか、おけおけ」



「…あの、今日カワウソ、電話できる状態じゃ無いっすね」



「…マジ？」



「俺が変わりでも良いですか…」



「……あー、………うん、大丈夫。じゃあよろしくね」



「はいっす」







…いやいやいや普通に引き受けたけど、そういえば上司だわ。



てかこれ大丈夫とか言ってるけど、



多分五条サンめちゃくちゃカワウソとの電話、



楽しみにしてたじゃん。



どうしよ。



冷や汗をかきながら、パーティー討伐が始まってしまう。



さっきはあんなに死にそうになっていたのに、



カワウソのウデは鈍ることを知らない。



思わずくすっと笑えば、そういえばさ、と五条サンから言われる。








「はいっす」



「ちょっと面白いことあったから聞いてほしい」



「なんすか、？」



「Aちゃんさ、このゲームキャラが好きで始めたんだって」



「…それは知らなかったです」



「その中でも1番好きなキャラが、



僕が使ってるキャラって言ってたんだ」









あまり聞かない、上ずった楽しそうな五条サンの声。



ふっ、と笑いをこぼして、みたいですね、と言った。








「みたいですね



…カワウソ、そのキャラ好きってずっと言ってました。



……でも1番好きだったんですか、知らなかったです。



…ふふ、さっき電話で、



『タイプモロバレした死ぬ』



って言ってました」



「ね、僕そっくりだもん」








そう言って、珍しく軽薄ではない、



素の笑い声をクスクスともらす五条サン。



…本当に好きなんだな、カワウソのこと。



俺は、カワウソのミッションを実行するべく、



五条サンに質問を投げた。








「五条サン、カワウソの事好きなんすか」

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