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《32》彼女がほしい ページ33

《五条side》






『最強じゃないですか』






最強、その言葉に目を見開く。



…が、彼女の言葉には続きがあった。



ただ、この先を知るのは、随分先になる。



裸眼で見た彼女は、サングラスをしてた時とは違って、



すごく綺麗に見えた。



…興味から、好意、に変わった瞬間だった。



すると彼女は、そういえば、といった。








『…そういえば、すぐそこの回転寿司に、



ついこないだ来てませんでした?』



「え、行ったよ俺達。



なんで知ってるの?カワウソ様」








そう、悠仁が言う。



悠仁達の中ではまだカワウソ様だったか。








「Aだよ、彼女は」



『うん、Aでいいよ、



カワウソ様ってなんか、呼びなれないしね』







そう言って、クスッと笑ったAちゃんは、



腕時計を見てハッとした。



…可愛い








『あ、あの、…せっかくなので、



うちで晩御飯食べていきませんか?』



「えっ、いいんすか!」



「いやお邪魔だろ、」








目を輝かせる悠仁と、止める恵。



彼女は大丈夫、建人が手伝ってくれるから、と言って、



僕を見上げた。









『ね、悟さん、こんなとこで話してるのもなんですし、



せっかく来てくださったんだから、食べていってくださいよ』



「…じゃあ、今日だけ厄介になろうかな」








ずっと七海が黙ってて怖いところではあるが。



どうぞどうぞと家に促すAちゃんは気付いているのだろうか。



彼女に自分から会いに行くときは、



わざわざサングラスをしてしまっていることに。



名前で呼んでほしくて、わざと苗字は教えなかったことに。



…彼女がほしい、純粋にそう思った。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 七海建人   
作品ジャンル:恋愛
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三井葵(プロフ) - 主人公がまさかの日本三大怨霊の一人崇徳天皇の末裔だったとは驚き桃の木山椒の木(←古いギャグ(笑)) (4月3日 20時) (レス) @page46 id: b90638a2fa (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - やばい凄く好みなお話です…めちゃハマってしまいました…笑昨日から見始めて続き読んでたらたまたま話が更新されててすぐ続き見られたの嬉しい…続きゆっくり楽しみにしてます! (3月12日 2時) (レス) @page37 id: 0539db3d38 (このIDを非表示/違反報告)
三井葵(プロフ) - 野薔薇可愛いすぎますね!更新頑張ってくださいね! (3月10日 20時) (レス) @page31 id: b90638a2fa (このIDを非表示/違反報告)
鍵ホーム(プロフ) - 面白い!!(゚∀゚)続きまってます!頑張ってください! (3月9日 15時) (レス) id: 9881f6affa (このIDを非表示/違反報告)
アジア人の末裔 - メッセのやり取りの五条せんせーの僕レベルになると〜がめちゃくちゃツボにはまりました…!! (3月7日 21時) (レス) @page7 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御手洗ネコ | 作成日時:2024年3月3日 21時

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