フレ申したら、相手が最強だった件【呪術廻戦】

《30》両想い説 ページ31

《野薔薇side》




先生に、見たい？、と問われて、



ブンブンと首を振ったカワウソ様、改めAさん。



近寄りがたいけど、



何処か消えそうな儚さを持ち備えた美貌で、



話し掛けるのも気がはばかられるほど、



美しいという言葉が似合う。



…この人が？あのカワウソ様なの？



あの日本刀ぶん回すキャラを操ってるのが、



こんなに綺麗な人？



…早くサーバー復活してくれないかしら。



カワウソ様がプレーしてるの生で見たい。



…そんなAさん、笑うと可愛い。



多分待ち合わせとかしてる時はめちゃくちゃ美人なのに、



待ち合わせ場所に相手が来た瞬間に、



超絶可愛いタイプよ、これ。



あぁ尊い。



普段変な行動ばっかだけど、今日はナイスよ先生。



目の癒やしすぎるわ。



顔を少し赤く染めて、コクコクと先生に頷いたAさん。



すると、少し前に屈んだ先生が、ん、と言う。









「取って」



『…えっ？』



「君が取って、サングラス」









キザなことするわね。



でも相手がAさんっていうのが相まって



ちょうどいいわ。



真っ赤になったAさんがサングラスに、



恐る恐る手を伸ばす。



瞬間、見兼ねた七海さんが静止した。



…いいとこなのに、なにしてんのよ、



そう思って、七海さんの顔を見れば、



なんとなく理解した。



…嫉妬にまみれた顔。



好きなんだ、七海さん。



Aさんのこと。

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