フレ申したら、相手が最強だった件【呪術廻戦】

《23》あの子がほしい ページ24

「…と言いたいところですが、



Aも、あなたのことが気になると言っていました。



あなたの意思に沿うのは非常に不満ですが、



彼女の意思は尊重します。



…連絡先送っておきますから」



「ほんと！？



ありがと七海！」










一転、苦虫を噛み潰したような顔をしてそう言った七海。



…でも、彼女が気になっちゃったのも事実だ。



恋はするんじゃなくて落ちるもんだよ、悟



そう言った傑の言葉がなんとなく分かった気がする。



普段なら絶対に、



七海の幼馴染なんかに手は出さないんだけどなぁ、



と、肩を落としつつ、地面を眺めた。









「…大事にしてくださいね」



「…やっぱ七海さ、好きでしょ、あの子」



「…は？」



「いや、流石にね、七海の好きな人を



取りたくて取ろうとしてるとかではないんだけどさ、



…なんとなく、今の言動とか、さっきの表情とか見て、さ」



「……まぁ隠す気もありませんし。



大好きですよ」



「…いいの？」



「なにがですか？」



「僕に連絡先なんて」



「…あなたが大事にしてくれるなら問題ありません。



自分のものにするよりも、Aの幸せを望んでいますから」



「……大人だねぇ」








どうやら、彼女の方も僕に気があった、というのは本当のようで。



もう一度、大事にしてくださいね、と言った七海は、



今まで見たことがない顔をしていた。

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