フレ申したら、相手が最強だった件【呪術廻戦】

《16》可愛い幼馴染 ページ17

「A、ちょっと待ってください」



『ん〜？いいよ〜』



「…猪野くん、大丈夫ですか？」



「…そ、その人なんて人ですか？」



「…綾城 A、ですが」



「…へ、へぇ」








目を更に丸くして、考え込んだ猪野くん。



すると携帯のマイク部分を抑える手もとから、



Aの声がした。








『…建人ー？大丈夫ー？』



「あぁ、はい、大丈夫です。



…なんでしたっけ、遊びのお誘いでしたか」



『うんうん、そうそう、



今度建人の職場見せてくれるんでしょ？』



「…そんなこと言いましたっけね」



『いった、いったもん、うわひど、約束したのに』



「すみません。いつが良いですか」



『あ、えっ、いいの？』



「はい、私としては来週の土曜がいいのですが」



『今からちょうど1週間後ね、分かった！』



「会うのも久しぶりですね」



『建人ぜんっぜん会ってくれないんだもん。



今から楽しみ』



「それは良かった。



では、そろそろ仕事に戻ります」



『うん、ありがとー！



仕事頑張ってね〜！！』









ピッ、と音がすると、猪野くんが死にそうな顔をしていた。








「…どうしましたか」



「…いや、どうもしません、大丈夫です」








…今日はなんか、自分もだが全体的に不安定だな。



さっさと終わらせようと、次の任務の書類を手に取った。

《17》Takuの憂鬱ぱーとつー→←《15》可愛い幼馴染

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す