フレ申したら、相手が最強だった件【呪術廻戦】

《10》画面越しなら良い人 ページ11

《五条side》







【運強すぎます、羨ましいです】








良い人そうだね、という悠仁の横で、



なんて謙遜してる方なの！！と叫ぶ野薔薇を宥め、



携帯をいじりつつ、高専までの帰路をたどる。



暗い住宅街に出ると、ほぼほぼ人通りが少なくなった。



前で任務がどうの、ゲームがどうのと雑談する、



三人の後を追いつつ、プラプラと歩けば、



目の前から女性が歩いてきた。



それも、美人、というか、なんというか。



こんな時間に、こんな場所を一人で歩いてはいけないタイプなことは確かだった。



大丈夫かな、と目で追えば、



向こうもこっちを見ていることに気付く。



あんまりジロジロ見るのも申し訳ないし、



なんとなく目を逸らした。



すると、すれ違う瞬間に、異常な呪力を感知する。



こんなギリギリの距離になるまで気付かないとか、



もしかして関係者か、と思うが、



生憎、見たことも聞いたこともなかった。



思わず振り返って後ろ姿を見ようとすれば、



何故かあっちも振り返っていて、目があってしまう。



異様な気まずさが走り、彼女のほうが走っていってしまった。



しばらくそっちの方向を見つめて立ち止まっていれば、



悠仁の声がした。









「…先生？大丈夫？」



「…うん、大丈夫。問題無い。



ほら、早く帰るよ、明日も授業あるんだから」



「はぁーい」








少し3人を急かしつつ、寮に見送り、



高専内の自室に辿り着いた。



そのまま携帯を開く。



…そういえば、既読無視のままだった。



メッセージを打ち込むところをタップして、返信する。



向こうもオンライン中だったようで、すぐにレスが来た。

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