【12】変わらぬ習慣 ページ12
『…しゅ？』
「シュタルク」
『…しゅ、しゅたるく』
「あぁ」
『シュタルクくん』
「そう」
アイゼンの家で、二人でお互いの近況を話すこと1時間。
ドアをノックする音が聞こえた。
「…ただいま帰りましたぁー…って、どちら様」
『シュタルクくん！』
「そう」
「…そう、じゃないよ師匠。
誰、この人」
『厳密には人じゃないんだけどね。
初めまして、シュタルクくん。
Aといいます』
「…あぁ、なるほど。
ウワサの勇者様の拾い子か」
「おいシュタルク…！」
「なんだよ、本当のことじゃねぇか…」
『大丈夫ですよ、アイゼン様』
「…Aが言うなら良いが…」
「で、その拾い子サマがなんの用だよ」
『雑談しに来ただけですよ、52年前からの付き合いです』
「…52年前？お前いくつだよ？」
『77歳です。
人間と混血のエルフですから』
「…………なんか、キモい」
『…ん？』
「歳上なのに敬語使われんのキモい。
タメでいい」
『…良いのですか？アイゼン様』
「シュタルクが良いのなら口は出さん。
…でもシュタルク、相手はヒンメルの弟子だ。
礼儀をわきまえろ」
「へーへー年の功ってね。
勇者サマって名が付きゃあ、そりゃ敬わないとだもんな。
すみませんね、ガキンチョが意見して」
『…でも君は、ただのガキンチョじゃない。
彼、只者ではありませんね、アイゼン様』
「………さぁ、どうだかな」
「オイ師匠、どういう意味だ」
『シュタルクくん落ち着いて』
シュタルクと出会うが、まさかこの後、旅をともにするとは、
微塵も思っていなかった。
フリーレンに会うまで、あと3年。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 438人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒバリ - 初コメ失礼します！いきなりですが、このお話とっっても面白いです‼︎主人公ちゃんがこれからフリーレンたちにどう出会ってどう戦うのかとても楽しみです。応援しています！これからも頑張ってください！！！長文失礼しました！ (4月29日 17時) (
レス) @page13 id: f1ebc04cbd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：御手洗ネコ | 作成日時：2024年2月26日 7時
