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【11】互いを知る ページ11

「…ハイター、アイゼン、Aって誰?」



「Aさんは、ヒンメルの唯一の弟子です」



「…弟子?あのヒンメルに?」



「えぇ、それもエルフと人間の混血の。



フリーレンと違って、綺麗な濡羽色の髪の毛です」



「でも魔力はフリーレン並みだぞ」



「…なに、二人とも会ったことあるの?」



「はい、ヒンメルの家に行ったら、



いつも彼女が料理を振る舞ってくれましたよ」



「うちに来てくれた時は、いつも良い酒を持ってきてくれた」



「本当ですか!



私のところに、酒は持ってきてくれなかったのに…!」



「ヒンメルに言われてただろうよ」



「…そうかもしれませんね」



「…ねぇ、その子に会えないかな」



「フリーレンだけ、会ってませんもんね。



…でも先程、一人墓前に残って泣いてらしたので、



今はあまり良いタイミングではないかと」



「エルフ同士なんだし、俺もそうだが、



ふたりとも長生きなんだからいつか会えるだろう」



「…でも混血は短命だよ」



「そうなんですか」



「たかだか250歳くらい」



「…全然長生きですね」



「俺からしても短命だぞ、ハイター」



「私とヒンメルは人間です」









そう言ったハイターは、後ろ姿なら、と二人を墓地に連れて行く。



1番高い場所に建てられ、多くの花に埋もれる墓前に、



項垂れる少女が一人。








「…あの子?」



「そうです、Aさんです」



「……なんか、分からないけど、ヒンメルに似てるね」



「…ヒンメルに?」



「うん、なんか似てる。



全然別物なんだけどなぁ…」



「…あの子は、良い剣士になる」



「良い魔法使いの間違いでは?アイゼン」



「…え?ヒンメルって彼女になにを教えてたの?」



「魔法」「剣術」



「…本人にいつか聞いたほうが早そうだね」










フリーレン、将来旅をともにする少女を知る。



出会うまで、27年。

【12】変わらぬ習慣→←【10】薄情な仲間と弟子



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ヒバリ - 初コメ失礼します!いきなりですが、このお話とっっても面白いです‼︎主人公ちゃんがこれからフリーレンたちにどう出会ってどう戦うのかとても楽しみです。応援しています!これからも頑張ってください!!!長文失礼しました! (4月29日 17時) (レス) @page13 id: f1ebc04cbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御手洗ネコ | 作成日時:2024年2月26日 7時

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