元猿、教祖を殴るまで。2【呪術廻戦】

（47）可愛い親子 ページ1

…と、女の子が駆け寄ってくる。



さっき悟と話してた可愛い子だ。



お母様が、夕希！！と叫んで追い掛けてくるが、



お母様が追いつく前に、女の子は悟のもとに着いてしまった。








「おにーさん、大丈夫？具合悪いの？」








悟が仕方なく、困り眉で顔を上げるが、依然真っ赤なままである。



ヘラりと笑った悟が、大丈夫だよ、と女の子に返した。



…と、駆け寄ってきたお母様が、私に頭を下げてくる。








「ごめんなさい、！



彼女さんですよね…？



お邪魔して本当にすみません！！」



『やだ、お顔上げてください、全然大丈夫ですから、！』








深く頭を下げられて、慌てて両手を振って顔を上げてもらった。



若い可愛いお母様は、お話の通り、可愛い彼女さんですね、



といった。



…ん？お話の通りって何？



顔に疑問がモロ出してたのか、お母様がクスッと笑った。








「お兄さんが、可愛い彼女さんを待ってるって言ってらしたので」



『いやいや、可愛いなんておこがましいです。



娘さんのほうが、お母様に似て美人さんですよ、』



「ふふ、ありがとうございます、」








そう言ったお母様が、真っ赤になって話す悟と、



超楽しそうに話す女の子を眺めて、カメラを構えた。

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