Fantasy Box!! 6 (ページ3)

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Drink…The other side of the door14 ページ3

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「あれ？こんなチューハイ、買ったっけ？」

なんだか喉が渇いて、キッチンに来た僕。

真夜中のリビングは静かで新しいマンションは
慣れてきたつもりだけど少しだけ不気味だ。

昨日、仕事終わってジュノを飲みに誘ったけど、
用事が有るって断られた。

ちょうどクンヒョンから電話掛かって来たから、
一緒に飲もうって事になった。

久々に長々と話ながら飲んでたら、いつの間にか
僕もクンヒョンもリビングのソファーで寝てしまっていた。

喉の渇きで目が醒める。

冷蔵庫を開けてペットボトルの水を軽く飲むと、
そこに一本の缶チューハイが有った。

"あれ？こんなの買ったっけ？"

缶を取り出すと、違和感…。

「何？」

冷たいはずなのに、下の方だけ暖かい。

もう一度、缶を握ってみる。

右手で握ってる上の辺りはやはり冷たい。
でも、下の方はむしろ熱くなって来てる。

じっと見つめていると、
なんだか心地良くなって来た。

「チャンソン？……。」

急に名前を呼ばれて、びっくりした。

ごそごそとリビングから音がする。
クンヒョンが起きたかな？

ペットボトルの水と、
せっかくだからそのチューハイも持って行った。

「クンヒョン、起きた？」

「あ…チャンソン、
なんか、うたた寝しちゃってたね。」

水を渡すとクンヒョンも美味しそうに飲んだ。

「今何時？」

「ん？まだ1時過ぎ。」

「あ、そうだったんだ？早いね。」

「ねぇ、クンヒョン、こんなの買ったっけ？」

「え～どうだったっけ。
なんか、かっこいいデザインの缶チューハイだね。」

「でしょ？"HYPER"って書いて有る。」

「へぇ。飲もうよ、それ。」

「でも、なんか、おかしいんだ。この飲み物。」

「ん？どうして？」

「握ってみてよ。」

クンヒョンはそっと缶を握る。

「冷たくて、暖かい。」

「でしょ？不思議でしょ？？(^^;;」

「まぁ、不思議だね。飲んでみるしかないよ。」

お互い苦笑いをしてグラスに氷を入れて注ぐと、
ゴールドの綺麗な炭酸が効いたドリンクだった。

「じゃ、不思議な飲み物に乾杯。」
「か、乾杯(^^;;」

軽くグラスの心地よい音をさせて、
僕達は乾杯して一気に煽いだ。

「なーんだ、普通にエナジードリンクっぽい味だけど。」
「うん、ほんとだね。」

その飲み物は普通に美味しかった。
爽やかな炭酸ドリンクだった。