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奈緒「雄大とは、もう終わりにする。」
そう言うと、また柔らかく笑う雄大。
雄大「そっか…
奈緒ちゃんと、もっと一緒にいたかったなー笑」
奈緒「私も、雄大といるとホッと出来て…
これから先も一緒にいる未来もあるのかなって
考えてた。」
雄大「うん。」
奈緒「でもね、
今まで雄大や、彼にしがみついてた自分を変えたい。
一人で立ってみたい。
自分に自信持って歩けるように。」
雄大「うん。頑張って。」
そう言う雄大の顔はとても優しくて
本当に背中を押してくれてるみたい。
奈緒「今まで、側にいてくれてありがとう。
あんな関係だったけど、私の心の支えだったよ。」
雄大「俺も、奈緒に出会えてよかった。
ありがとう。」
そう、微笑み合う。
にゃ〜…
奈緒「ん?どうしたの?」
私達の後ろから来た猫は
私の足にすりすりしてくる。
きっと野良猫ちゃんだな…
にゃ〜…
奈緒「お腹減った?」
にゃ〜
雄大「俺も腹減った!笑
最後に一緒に朝ごはんでもどうですか?
こいつも連れて!笑」
奈緒「だって、どうする?笑」
そう猫に聞くと…
にゃ〜
奈緒「ふふ…行くって笑
一緒にうち帰ろうか。」
にゃ〜
雄大「よし!行くか!笑」
奈緒「うん。」
そうして、まだ月が白く翳る朝
1匹の猫と私は共に歩き出す。
さっきまで不安の音だったその足音は
不思議と凛として希望に溢れた音に聞こえた。
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月が白く翳る朝
顔を擦る小さな猫
待ち合わせの街灯は
青い光ぶら下げ佇む
この街を出て海が見える場所へ
夏の匂いを嗅ぎに行こう
抱き上げて自転車のカゴの中
君を乗せて旅に出るんだ
汗ばむ季節に置いて行かれぬように
ペダルを漕いだ
鈴の音は凛と響く朝
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のの嵐♪ - 初めて小説で泣きました(笑)私が今まで読んだ小説の中で一番好きです!ありがとうございます!!応援してます! (2021年8月24日 10時) (レス) id: 3d5f2481ae (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - yuka.さん» ごめん〜まだいけてない(T_T) (2021年5月5日 19時) (レス) id: 9ada39818a (このIDを非表示/違反報告)
yuka.(プロフ) - れなさん» せや、作品見てくれた? (2021年5月5日 19時) (レス) id: 9e01640ac9 (このIDを非表示/違反報告)
yuka.(プロフ) - ももさん» 最高w (2021年5月5日 19時) (レス) id: 9e01640ac9 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - れなさん» こっちが持たないですよね笑 (2021年5月5日 17時) (レス) id: 9ada39818a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:momo | 作成日時:2021年4月13日 20時