夕暮れ沿い 3

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凌と別れた後、家の近くの公園で
ベンチに座りながら1人考える。









"何でも話してね"







あの時
確かに聡さんはそれ以上の事を言ってこなかった。






きっと変なことには気づいてたはずなのに。









"Aも信じてついていかなあかんで？"







…話そう。





ちゃんと、ごまかさずに。全部。









藤原「本当に公園でぼーっとするの好きよな」









「…わ…びっくりした…笑」









急に後ろから話しかけて来た聡さん。








「何でここいるんですか？」









藤原「ん〜？会いたくて来てみたらおったから。

ここめっちゃ涼しいね。」









そう言いながら隣に座る聡さん。









「ねぇ、聡さん。挨拶の事なんですけど…」









藤原「うん？」









「私、家族が大嫌いなんです。
色んな酷いことや辛い事があったから。

だから大切に思ってるからこそ
聡さんをうちのいざこざに巻き込みたくないんです。

…会ってほしくない。」









藤原「Aちゃん、全部話して？」









そう言う聡さんは、私の頬に伝う涙を拭ってくれる。








何で泣いてんだろ。





もう家族の事で悩むのは慣れたはずなのに。









「あれ…ごめんなさい…何か止まらない…」









藤原「家、行ってもいい？
家だったら話しやすいでしょ？」







心配そうに見つめる目。





あぁ…だから嫌なんだ…



こうして人に心配や迷惑をかける。




だから家族が嫌い。



家族の事になると、弱い自分が出てくるから。









そう思いながらも、うん。と頷くと家へと向かった。









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