夕暮れ沿い 3

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「おはよ〜」






スタッフ「おはようございます〜」









あれから準備をし、2人とも仕事に向かった。









松永「Aさん、
今日俺sumikaのスタイリング考えるんで
午前中倉庫こもります。

髭男チームの撮影時間までには戻ってきます。」








「了解〜。お願いね。
あ、ふみちゃんも一緒に連れてけば？」






新しいスタイリストのふみちゃん事、長田さん。
今までは書類作成や、スタイリング準備など
俺達のアシスタント業をしてもらってた。








松永「Aさん
今日アシスタントいらないんですか？」









「いいいい。そんなの自分でやれって話でしょ笑

それにあの子頑張ってるし
そろそろ現場触れさせてあげたいし。

あ、そうだ。
吉元くんは原ちゃんにしごかれてるし
ふみちゃんの教育担当松永にしよう。
お願いしますね〜」









松永「わかりました」








そう言う松永はじーっと私を見る。









「…なに？」








松永「や、なんか今日…雰囲気違いません？」







ん？服？髪型？




特に何も変えてないんだけどな…








「え？いつもと変わらなくない？」








松永「いやなんか…ピンクのオーラ出てますよ。
春が来たみたいな…………

あ、え？そう言う事っすか？」









「まぁ…春は来たかな。笑」









今は初夏。


松永の言う春とは…恋。だろう。




てか、そんなに表に出してた自分が恥ずかしいわ。


控えよ。









松永「はぁ〜………」







松永も呆れて深いため息をついている。笑









「めっちゃ深いため息。笑」








松永「Aさん。」








「ん？」









松永「本当によかった。おめでとうございます。
何か安心しました。笑」








そう優しく笑う松永。









「…ありがとう。」









本当にいい子。









「いい子でちゅね〜！！」









松永「ほんっとそれ！やめてください？笑」








その気持ちを伝えたくて
松永の相変わらず届かない頭に向け
手を伸ばしてみるも、敵わない。笑






今日という朝。





私の春が始まる。







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