夕暮れ沿い 3

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「…」







水族館を出て、聡さんが海に連れてきてくれた。




夕方の海は少しひんやりしていて
暖かい飲み物買ってくるね〜と
聡さんが行ってくれている間ぼーっと海を見る。









よく考えたら初デートか。




仕事でも会ってるし
前もプライベートでも会ったりしてたから
あんまりそんな気がしなかったな…









あの落ち着いてる雰囲気
だけどお茶目な一面もあって…




本当、好きだなー…








「…わ…」






そんな事を考えていると頬が急に暖かかくなる。









藤原「はい。どーぞ。」









帰ってきた聡さんが
私の頬にあったかいコーヒーを当てていた。







"ありがとうございます"とコーヒーを受け取る。








「それ普通冷たいのでやるんじゃないですか？笑」








藤原「なんかほっぺ冷たそうやったから笑

…何考えてたの？」









「聡さん好きだなーーって。ふふ…」









ついニヤニヤしてしまう。








藤原「何ニヤニヤしとんよ。笑 気持ち悪い笑」









「えー？普通ですよー笑
ずっと好きだった人とデートしてるんですよ？
ニヤニヤくらいさせてください。
聡さんもニヤニヤしてください。」









藤原「せんわ笑」








「冷たいですね〜笑
さっきは甘々だったのに。よいしょ…」








そう言い海の方に歩き出すのを
不思議そうに見る聡さん。









「わ！めっちゃ冷たい！！」








靴を脱いで海に浸かると思いのほか冷たかった。笑









藤原「そら冷たいでしょ笑
ほら、早く戻っておいで〜」









「聡さん。旅は道連れですよ。」









バシャ！！！









藤原「ちょ！！コラ！笑」








戻っておいでと近づいて来た
聡さんを道連れにしようと海水をかけると
コラ！と怒られた。笑









「これから先どんな事があっても旅は道連れです。
ずっと一緒にいましょうね。」









藤原「うん」








バシャ！








そう言い聡さんも私に海水をかけた。





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旅立ちの合図は 外の晴れた空
冷えたヨーグルトが 空になったら行こうか
下らないジョークが 聞き慣れたノイズが
僕らのアイデアに 虹みたいに光って
色を重ね出す

だれかが言ってた口ぐせは
「いつだって旅は道連れ」
「いつだって旅は道連れ」



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