夕暮れ沿い 2

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藤原「Aちゃん。」







聡さんは私を抱きしめる。






温かい、私よりも少し大きい体。


優しくて包容力のある声。


相変わらずのいい匂い。




聡さんに抱きしめられると、大丈夫って思える。



例え、側にいれなくても
こんな人に出会えて私は幸せ者だ。









藤原「こんな俺を好きでいてくれてありがとう。
…好きだよ…」







そう言うとゆっくりと、唇が触れる。







これが最後。先の無いキス。






だけど、今だけ…



今だけは私だけの彼にしたい。






ギュッと彼を抱きしめかえすと
さらに強く、離れないように抱きしめてくれる。







藤原「…いってらっしゃい」









「いってきます。」









そう見つめあって、微笑みあった。









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そして私は…








アナウンス「NY行き302便ー…」








素敵な思い出と沢山のいってらっしゃいを胸に
私はニューヨークへ飛び立った。









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夕日と君に背を向けて 僕の未来は動きだす
バックミラーに映る街 目の奥に焼き付けた

色んな景色を見せてくれて嬉しかったよ
今度は僕が見せる番だから行ってくるんだよ
期待していてよ

きっとこれから楽しい事たくさんあるよ
大して用がなくても電話して
たまには愚痴って笑おうよ
素敵な思い出を今まで本当にありがとう
遠くからでも届くように 大きな声で歌うよ
ラララ
辛くてもラララ歌って
どうかいつまでも元気で





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