夕暮れ沿い 2

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松永「本当にお見送り行かなくていいんですか？
絶対寂しいですよ」









「逆！寂しくなるから来なくていいの。
もうみんなから十分の
いってらっしゃいはもらったしね。」









出発の3日前。
日本での最後の出勤を終え
松永と一緒に帰っている。









松永「戻ってくるの、待ってます。

それまで俺
Aさんの作ったチーム守っときますから。」








「ふふ。
その頃には松永の方が私越してるんじゃない？」









松永「あ、もちろん俺の部下でですよ笑」









「松永の下では働きたくないわ〜笑」









松永「何でですか笑

…藤原さんとはもう会わなくていいんですか？」









「うん。もういいの。きっと…
向こうに行ったらそれどころじゃなくなるでしょ。」









松永「とか言って、
向こうでハイスペ彼氏見つける気でしょ。」









「ばれた？笑」









松永「ふふ…でも…後悔はしないでください。

会いたいなら、会いたいって
素直に言う事もたまには悪くないと思いますよ」









「…ありがとう。」









そう微笑み合いながら話していると
あっという間にお互いの家への別れ道。









松永「たまには、電話してきてください。
愚痴でも、相談でも、罵声でも何でも聞きます。」









「…うん。ん？…ありがとう。でも…
罵声を浴びせるような人ならないように
気をつけるわ。笑」









松永「…じゃあ、お元気で。いってらっしゃい。」









「うん。松永も。行ってきます。」








そう、夕日と松永に背を向けて歩き出す。




私の側でずっと仕事も
プライベートも支えていてくれた人。



名残惜しいな。




でも…



仕事も、松永とも、色んな事があった。
そんな毎日を過ごしたこの街の景色を
しっかり目に焼き付けて
向こうでまた、一から頑張ろう。








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