夕暮れ沿い 2

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楢崎「よし、じゃあ張り切っていきましょう！」









そう言い皆んなアイコンタクトを取ると曲が始まる。









大輔「Aちゃんありがとうー！」







と言い大輔さんが歌い始める。








あ、これ昔のLIVEバージョンだ。
皆んなが交代でボーカル回してくやつ。

そして歌い出す前に一言入れてくれてる…
すごく嬉しい…









楢崎「目指せ森英恵！」








楢崎さん。
あの人はスタイリストではなくデザイナーです。









松浦「目指せ花山香！」






ちゃんまつさん。
それは一体誰ですか？
私は一体何になればいいですか？









「ふふ」







まるで私に楽しんでこいって言ってるみたいに
皆んな楽しそうに笑顔で歌って演奏してくれる。




こんなに音楽で人を笑顔に出来る人達と
一緒に仕事が出来て本当によかった。


彼らの一員になれて本当によかった。






そう思いながらもどんどんと曲は進んでいき
最後のアウトロの部分、聡さんが話し出す。









藤原「Aちゃんが
髭男のスタイリストになってくれてから
ずっと音楽について勉強してくれて
俺たちの音楽性や目指す方向も理解してくれてて
Aちゃんは
髭男にとって無くてはならない存在でした。

また絶対に一緒に仕事しよう！
俺たちも、また髭男のスタイリストやりたい！
って言ってもらえるように頑張ります！

それまで、別々の道を行くけどお互い頑張ろう！

本当に今までありがとう！いってらっしゃい！」









髭男「いってらっしゃい！」







「…」





あーあ。…泣かないって決めてたのに…







「…こちらこそ、本当にお世話になりました。
こんなに未熟な私を受け入れてくださった
皆さんには感謝してもしきれません。

また絶対…今よりもっと腕をあげて戻ってきます。
また私を指名してもらえるように頑張ります。

今まで本当にありがとうございました。

皆さん…大好きです。


いってきます。」









楢崎「泣くなー！！笑」







止まらない涙を止めようと
楢崎さんが私と肩を組んでゆさゆさしてくる。






「はは！ちょっと力強いです笑
あと…ちゃんまつさん…花山香って誰ですか笑」








松浦「俺の小学校の国語の先生！」









「分かりました。目指します。笑」









髭男「いや！！ならんくていい！笑」









今こうして笑い合える時間は
この先の私の宝物になるだろう。








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