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衣装の片付けをして、
少しだけステージの袖でLIVEを見る。
異端なスターを歌ってる聡さんは
すごく楽しそうで、キラキラしてる。
そうだ…この聡さんを好きになったんだ。
こんなにも楽しく音楽をしている聡さんを。
「…いい笑顔。…戻ろ。」
聡さんの笑顔を目に焼きつけて仕事に戻り
少し1人になりたくて、でも家には帰りたくなくて
スタッフが帰るまでのんびり仕事をした。
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すぅ〜…
ダメだ。
あの時まではいつもと同じ景色だったのに
あの瞬間からずっと聡さんの事が頭から離れない。
彼の衣装のチェックをし
少しほころんでいる所を直していても
衣装に染み付いた聡さんの匂いが
私にあの時の事を思い出させる。
抱きしめられた安心感。
ふわっと香るいい匂い。
優しい声。
「ん゛ん〜〜〜…」
藤原「…大丈夫?笑」
「あ…すみません、変な声出して…笑」
藤原「うん。おっさん出とったよ。
…いつもごめんね。笑」
そう私の手元を指さす。
「今日はボタンが外れかけてただけなんで
もう終わります。」
私もそういいニコッとする。
「今日、暑かったですか?」
藤原「今日めっちゃ暑かった!」
「ふふ…今日途中から白Tで歌ってましたもんね笑」
途中暑すぎたのか、羽織っていたジャケットを脱ぎ
白Tと黒のパンツという、LIVEではあまり見ない
シンプルコーデで歌っていた。笑
藤原「もーね、ジャケット着てられなかったの!笑」
「着てください!笑
ジャケットありきの衣装です!笑
これなかったらただの手抜きです!笑」
藤原「じゃあ!分かった!
次は裸にジャケットでどう?」
「それはただたんに気持ち悪いしかないです。笑」
「…」
藤原「…」
2人で笑いながら話してる途中
ぱちっと目があった。
本当はずっと目を逸らさずに
見つめあっていたかった。
こうして会いに来てくれて話が出来て嬉しかった。
だけど、聡さんと笑顔で話せば話すほど
これ以上縮まらない…
縮めてはいけない距離を感じて辛い。
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yuka.(プロフ) - あ、ローワンだった (2021年6月2日 20時) (レス) id: 9e01640ac9 (このIDを非表示/違反報告)
yuka.(プロフ) - ロワン見返して泣いてる…笑笑(奈緒ちゃん、、) (2021年6月2日 20時) (レス) id: 9e01640ac9 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - MEGさん» そういって頂けて本当に嬉しいです!いつもMEGさんのコメントでやる気もらってます(o^^o) (2021年4月11日 23時) (レス) id: bd4332a1b0 (このIDを非表示/違反報告)
MEG(プロフ) - 最高の一言につきます!!3に移行してももちろん読みにいきますよ!番外編も楽しみにしてます(o^^o) (2021年4月11日 23時) (レス) id: c35144e43a (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - (名前)ミミーさん» 次は雄大イケメン化(笑)あとこんな語彙力乏しい作品にこんか読みにきてくれてて本当自分でもビックリ… (2021年4月11日 20時) (レス) id: bd4332a1b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:momo | 作成日時:2021年3月21日 8時