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Aちゃんの手を優しく握り
一緒に歩いてきた先は彼女のマンション。
「…あの、ごめんなさい。わがまま言って。
私は大丈夫なので
奈緒さんの所帰ってあげてください。
待ってます。きっと。」
藤原「んーん。今日は一緒にいよう?」
そう言いAちゃんが
手に持っていた鍵を奪い取り中に入る。
「聡さんどうしたんですか?」
藤原「ごめん、無理矢理。
一緒にいたくてしょうがなくなった。」
本当はAちゃんが求めてる事と
俺が今やるべき事が=で繋がった気がした。
今俺が優先させるべきなのは奈緒じゃなくて
Aちゃんだって気がついた。
あんなに辛い顔をさせてるのに
1人でいる事を我慢させてるのに
こんなにも悲しさでいっぱいの彼女を
ほっておけなかった。
どんな事を言われたとしても
奈緒を傷つけたとしても
Aちゃんを守ってあげなくちゃいけない。
それが今俺がAちゃんのために出来る事。
「いいんですか?」
俺が"うん"と頷くと、少し明るくなる顔。
それと同時にお茶を入れたり
お風呂のお湯を沸かしたりとそわそわしだす彼女に
言われるまま、忙しなく、お互いあまり話す事もなく
お風呂に入ったりと何かと済ませた。
藤原「Aちゃん?」
「はい?」
藤原「俺こっちで寝るね?」
とソファーを指さす。
「いや!聡さんこちらで!」
とベッドを指さす彼女。
…んん…これは…長丁場になりそうな気がする。
藤原「じゃあ、一緒に寝る?」
「え!?いや、それは流石に…
そこまでわがまま言えません!!」
ふふ…Aさん。
今ので一緒に寝たいのバレましたよ?笑
そう考えながらも半ば強引に
電気を消し彼女と一緒にベッドに入る。
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もも(プロフ) - 萠翔さん» はい? (2021年10月29日 15時) (レス) id: 4959190ca9 (このIDを非表示/違反報告)
萠翔 - ももちゃん? (2021年10月29日 15時) (レス) id: 73a03e30c5 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - RIRUUU5さん» そんなに読んでいただいたんですね!ありがとうございます!!すごく嬉しいです!! (2021年10月29日 15時) (レス) id: 4959190ca9 (このIDを非表示/違反報告)
RIRUUU5(プロフ) - 最高すぎて今回で4周目です...笑 悲しいシーンもあり、感動するシーンもあり、毎回そこで涙してしまいます.... いつも私に至福の時間をありがとうございます...😭🙏 (2021年10月9日 11時) (レス) id: 6b004457dc (このIDを非表示/違反報告)
yuka.(プロフ) - 読み直してしまったではないか (2021年5月24日 14時) (レス) id: 9e01640ac9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:momo | 作成日時:2021年2月16日 0時