夕暮れ沿い

最後の恋煩い ページ37

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あなたside







「え〜と…」







楢崎「あれ〜？俺の時計どこ〜？」








「あ、楢崎さん！どうしました？」








雑誌の撮影が終わり
1人で衣装ルームに残っていると
楢崎さんが入ってきた。








楢崎「時計無くしちゃった！笑」








「え〜？見てないですよ〜？」







と私も探そうとすると
楢崎さんは"いいよ！邪魔しちゃ悪いから"と
自分で探し始めた。









楢崎「…大丈夫？」








「はい！もうだいぶ良くなりました！」






とまだ固定されてる手をひらひらさせながら
楢崎さんに言う。








楢崎「まだまだ痛々しいけど笑 …心の方は？」









「心の方？」








え？私なんかやばい雰囲気出してたかな？









楢崎「聡と。
仕事中も距離取ってるように見えるから。」









「え？…え？」







え？何で知ってるんだろう…









楢崎「あ！2人の雰囲気が良い感じだったから
聡から聞いちゃった！笑」









顔に出てたみたいで
楢崎さんがそう教えてくれた。








「そんなにラブオーラ出てましたか？笑」









楢崎「もうラブラブラブラブオーラ位出てた笑」









「そんなですか…笑」









楢崎「それがここ最近ないから
どうしたのかな〜って。」









「ん〜…何か罪悪感です。」









楢崎「聡の彼女？」









「はい。
一緒に上京してきたって事は
結婚を考えての事ですもん。

その人の人生が変わってしまうって考えると
ちょっと罪悪感です。」







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