夕暮れ沿い

夕暮れ沿い ページ2

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〜2018年〜





松永「お疲れ様です…あれ、まだ帰んないすか？」








「うん、あともうちょっといる〜
衣装縫い直さないとだから…」









松永「今日激しかったですもんね〜笑
お先です！お疲れさまでした〜」









「お疲れ様〜」







ライブ後
それぞれ担当の衣装の手入れをし終えると
みんな帰っていき
衣装組はあとは私だけになった。





「よし。やるか。」







そう気合を入れ破けた衣装を手に取る。









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藤原「ごめんなさい、本当。」






破れた衣装を直す為
衣装部屋にこもっていると
普段着に着替えた藤原さんがそう言いながら
ひょこっと私の顔を覗き込んできた。








「ふふ。全然大丈夫です。
元気いっぱいで何よりです。」









藤原「ははは！そんな子供みたいに！笑
俺もう28なのに〜笑」








「でも、ドラム動くしちゃんまつさんとかが
衣装破るのは分かるんですけど
衣装破り一位がまさかの藤原さんですよ〜笑」









藤原「え！？俺なの！？笑
うわ〜…本当ごめんなさい！笑」









「本当に気にしないでください！
こーゆうの好きなので、やりがいあります。笑」









そう言うとあたりを少し見渡してから
心配そうに私の顔をもう一度見る。









藤原「もしかして…
俺の直すために残ってくれてるの？」









その顔がすごく可愛くて意地悪したくなって
私はニコッとしてうんと頷いてしまう。









藤原「も〜！！やっぱりダメ！笑
何かおごります！！おごらせてください！」









「ん〜……」









藤原「…そんなんじゃ足りない？」









「歌、聴きたいです。」









藤原「え？そんなんでいいの？」









「はい。藤原さんの声も曲も
歌ってる姿も全部好きなので。」









そう言うとニコッと笑う藤原さん。









藤原「何がいい？」









「夕暮れ沿いがいいです。」









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