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相部屋ページ9

あれから相葉くんと同室は嫌だという和に誘われ部屋を共にする事になった

ちなみに今はお互い荷物の整理をしている

「なぁ、和」

「ん～何？潤くん」

「相葉くんと同室じゃなくて良かったの？」

「…あー」

和が誘ってきた時から少し疑問に感じていた

だって恋人同士なら一緒にいたいって思うだろうし

なにより相葉くん視線がものすごく痛かった

「…俺が相葉さんと同室になったらみんなが困るからですよ」

「え？」

「んふふ、だって好きな人と２人きりの部屋で何もしない自信はありませんからね」

「………」

なるほどね、

「それに２人になるとやたら相葉さんは傍から離れようとはしませんから」

一人の時間も欲しい

そう続けた和にその光景を思い浮かべてしまい、軽く目眩がした

ある程度片付けが終わり、ベッドに座ってくつろいでいると夕日が差し込んできてる事に気付く

もうそんな時間なのか…

キレイな赤に引かれるように窓際に近寄る

部屋から続くバルコニー

あまり使われている様子はなく、閑散としている

バルコニーへと続くガラス戸を開ければ冬の匂いがした

「もうすぐ冬がくるなぁ…」

少し肌寒い空気を感じながら外へ出れば、少しずつ輝き出した星空が目に入る

しばらく眺めていると入ってきた戸より更に奥にある戸が開く音がした