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必然ページ6

「さっき何で俺の事見てたの？」

お酒も入り、みんなと打ち解け始め敬語も抜けた頃

ふと先程の疑問が浮かび、隣の大野くんへ視線を移す

「ん～えっとねぇ…」

「あれ、智くん眠いの？」

答えを聞く前に話を遮った翔くんに内心舌打ちをしながら大野くんを見れば先程よりもさらに水分が増した目

口も半開きでまさにトローンとしている

「…ねむい」

「お、大野くん？」

ふと違和感を感じ、自分の足下に視線を落とせば太ももに大野くんの手が乗せられていた

心なしか撫でるように手が動いてる気がする

「まつじゅん、ひざ貸して？」

コテンと俺の返事を聞く前に寝転んでしまった彼

「くふふ！大ちゃん、松潤のこと気に入ったみたいだね」

「そうですね、大野さんにしては珍しく積極的ですし」

「智くん、寝顔可愛いなぁ…」

気に入られたのか？

でもそう言われて悪い気はしない

そっと金に近い茶色の髪を撫でれば想像以上に柔らかな感触が手に伝わってくる

思えばこの時にはもう俺の心は彼に向いていたのかもしれない

きっと彼と出会った事は必然だった

それから今の生活が始まるまでもう少し