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朝ページ2

あれから１年

俺達は智くんの家で一緒に生活している

智くんが出ていけと言わない限りこの俺達の生活は変わることはないだろう

「ちょっと相葉さん、それ俺のパンツじゃないですか！」

「え？あ、コレ俺の洗濯物に混ざってきてたからさ、つい」

「はぁ？ついって…もうバカはこれだから…」

「うひゃひゃ！ごめんね、ニノちゃん」

お詫びにギューってしてあげる！

なんて言いながらニノを後ろから抱きしめちゃってる相葉ちゃん

実はこの２人幼なじみであり、恋人同士でもあるわけで

こんな会話ややりとりなんて日常茶飯事なわけです

「…ねぇ、翔くん」

「あ、松潤おはよ」

「……」

「え、何…？」

「…なんで大野くんがそんなとこで寝てるの」

ただいま朝の８時

どうやら寝起きの松潤は不機嫌な様子だ

眉間にシワが寄り、もともと目力のあるそれは鋭さを増して俺の足下へと注がれている

「いや、これは…智くんが！」

「…大野くんが何」

「眠いから膝貸してって…」

「……」

あぁぁぁ、無言はヤメテ

今にも視線で殺されそう！

「…翔くん、」

「はいぃぃぃ！！」

ちょいちょいと人差し指を自分と俺を交互に指差す松潤

その意図をフル回転させた頭で理解すると、そっと足に乗る頭を持ち上げた

「ん、」

再び足の上へと下ろされた頭を撫でれば寝心地を求めてしばらく頭が動く

「ふふ、くすぐったい」

その足の持ち主は擦り寄ってくるような動きにくすぐったさを感じ笑みを浮かべている

「…はぁ」

ほとんど無理矢理に膝枕を交代させられた俺は少し離れた１人掛けのソファへと腰をおろした

ふと先程じゃれあっていた２人の方へと視線を向ければ、お互いの肩に頭を寄せるようにして寝ているのが目に入る

そして目の前のソファへ視線を戻せば、膝枕で寝ている相手へ愛しそうに笑みを向け、頭を撫でている姿

「…誰か俺にも癒しを…」

誰の耳に届くことのない呟きが小さな寝息の中消えていった