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第三百七十六話 ページ29

「…俺は別にお前が何しようと気にはしない。
けどな、ここは多くの人間が生きてる。お前だけの世界じゃない」

「はぁ?お前急になんなんだよ!突然出てきて俺の邪魔するのか!?」


暗い路地。冷たい冷気を放つ妖怪の胴体を持った男に、白髪の青年が声をかけていた。

そばにいるだけで異様に冷たい妖怪の体は、抜け首のものだ。


「…返しておいた方が、身のためだと思うけどな」


伏せた青い瞳孔に赤い三本線の眼。

赤みがかった白髪が、揺れる。


男に取り憑いた一人の少女がその姿を見て笑みを浮かべる。







おにいちゃん







己に向けて手を振り、その言葉を吐けば、青年は心臓を握りつぶされたような痛みが体に走った。



あぁ、その笑みも仕草も変わらない。俺を見る笑顔も、声も変わらない。

シャツの胸元を強く握り絞めて、青年はもう一度、顔を上げた。



「なぁ、もう一度言うぞ」





























_______帰ってこい。

第三百七十七話→←第三百七十五話



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モブ - 好きなアニメの夢系小説見れるのすごい嬉しいです!一気見しちゃいました!いくらでも待ち続けるので‥つづきを‥っっ (2月6日 16時) (レス) id: ab7894b478 (このIDを非表示/違反報告)
ユリの花(プロフ) - 更新お疲れ様です!ゲゲゲの鬼太郎は大好きなアニメの1つなので夢小説があって嬉しいです!最近はコロナなどで不安定なご時世ですがこれからも無理せずに頑張って下さい!ずっと応援しています! (2021年2月13日 13時) (レス) id: 3da8e597eb (このIDを非表示/違反報告)
くまくまたろう。(プロフ) - 初コメ失礼します。こんなに素晴らしい作品が書けるなんて……羨まし()ゴホンゴホン…素晴らしいです……こんな作品……ハマるしかないですよ……ありがとうこざいます……これからも応援してます…… (2019年12月9日 20時) (レス) id: 92750228b4 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - マリイさん» 私は私が書きたいものを書きたいんです。最近は別の方に脱線しているという理由もありますし、これ以上作品を増やすことはおそらくないです。ごめんなさい。 (2019年11月6日 11時) (レス) id: b13316b4f3 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 5期の西洋妖怪バルモンドの小説も書いて欲しいです バルモンドは夢主を溺愛してる設定で (2019年11月1日 16時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とりまろ。 | 作成日時:2019年4月30日 13時

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