第三百七十五話 ページ28
「Aはこれからどーすんの？」
輪廻が二人で帰りたい、なんて口にするものだから、
猫娘とまなちゃん、そして輪廻のおじいさんは別で帰ることになった。
突然呼ばれて、突然帰路を一緒にされたが、その際に聞かれたことだった。
『これからって…何が？』
「あんね、俺もあんまり疎くはないんだよ」
普段のがさつな雰囲気には合わないオシャレをした輪廻。
大きく開かれた黒い丸い目がじっと俺を見る。
「俺、どこからでも情報収拾する。知ってるよ。
何意味してるか、お前が一番理解してるんじゃないの？」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿視界が、真っ白になった。
大方、誰が教えただとか、誰から聞いたとか、なんとなく予想できる。
予想しなくても、輪廻なら推測もできそうだけど。
じっと見つめる黒い目に笑みを返すと、その目は泣きそうに潤んだ。
ぐっと堪えた口元。哀愁漂うその表情を見て、少し心が痛む。
「なんで笑うんだよ…なんで泣いたりしないんだよ！」
勢いで俺の胸ぐらを掴む輪廻。
悔しいような、怒ったような、泣きそうな顔が俺を睨んだ。
「抵抗してよ！受け入れないでよ！ねぇ！」
今にも溢れそうな潤んだ目にいつまでも微笑んだまま。
次第に掴む力は弱まり、離された。
「…もって後何年？」
俯いた輪廻が呟いた言葉。
それを、ただ静かに聞いて、口を開いた。
『長くて、一年だって』
そう伝えると輪廻は強く拳を握り、
次の瞬間、その顔を上げた。
「A！」
『うん』
「俺、俺頑張るから！時竜の力、完璧に扱えれるようになるから！
そうしたら絶対止めるから！だから…！」
大きく息を吸う輪廻。
泣きそうなのに、無理やり笑みを浮かべて。
「生きるの諦めないで！」
その言葉にしばらくキョトンとしてしまったが、輪廻の顔は真剣そのものだ。
願われたその言葉に笑みを帰す。
『当たり前じゃん。死にたくないもん』
友人ができて、愛おしい人ができて。
何も伝えられないで死ぬなんておかしいだろ？
「…そっか！」
ひまわりのように笑う輪廻の頬に、雫が伝った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
お久しぶりです。
『おかえり、結局これどうなるの？』
うーん、一応結末はちゃんと決めているんですが…
ここ最近忙しいのと、二次創作に飽きちゃったのがあるんですよね。
最近は創作が楽しくなってしまって…。
でも一応、完結まで頑張ってみます。
急ぎ足になるかもしれないけど。
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モブ - 好きなアニメの夢系小説見れるのすごい嬉しいです！一気見しちゃいました！いくらでも待ち続けるので‥つづきを‥っっ (2月6日 16時) (
レス) id: ab7894b478 (このIDを非表示/違反報告)
ユリの花(プロフ) - 更新お疲れ様です！ゲゲゲの鬼太郎は大好きなアニメの1つなので夢小説があって嬉しいです！最近はコロナなどで不安定なご時世ですがこれからも無理せずに頑張って下さい！ずっと応援しています！ (2021年2月13日 13時) (レス) id: 3da8e597eb (このIDを非表示/違反報告)
くまくまたろう。(プロフ) - 初コメ失礼します。こんなに素晴らしい作品が書けるなんて……羨まし()ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝ…素晴らしいです……こんな作品……ハマるしかないですよ……ありがとうこざいます……これからも応援してます…… (2019年12月9日 20時) (レス) id: 92750228b4 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - マリイさん» 私は私が書きたいものを書きたいんです。最近は別の方に脱線しているという理由もありますし、これ以上作品を増やすことはおそらくないです。ごめんなさい。 (2019年11月6日 11時) (レス) id: b13316b4f3 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 5期の西洋妖怪バルモンドの小説も書いて欲しいです バルモンドは夢主を溺愛してる設定で (2019年11月1日 16時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりまろ。 | 作成日時：2019年4月30日 13時
