第三百六十二話 ページ15
場所は切り替わり、とある神社の長い道。
並んでいる灯籠に全員で火をつけていく。
あぁ、そういえば俺のガントレットはどこにいったんだろうか。
ぼこすかにされた時盗られたかな。
「ねこもやるー」
「…火傷すんなよ」
足に寄ってくる猫娘に火のついたろうそくを手渡し、持ち上げてつけさせる。
いちいち手動ですんのもめんどくせぇが、まぁ仕方ないか。
「鬼太郎しゃん。本当にこれで鵺ば誘い出せるとかいね？」
「おそらく。カンジくんにこれまで襲われた人が出た日付を調べてもらったんだ。
そしたら一つ共通点があった。闇だ」
「闇？」
「襲われた日は曇って月が隠れているかあるいは新月の日だったんだ」
「そして今日もちょうど新月じゃ」
空を見上げると月はない。
はぁ…しかし、なぜこうも暗闇が好くやつが多いのか。
あれか？隠密にできるからか？こちとら鬱陶しいったらありゃしねぇ。
「でもだったらなんで灯籠に火をつけるんですか？」
「明かりばつけたらいかんじゃないと？」
「んなこともわかんねぇのかお前ら。寝てる時とか音が聞こえない時があるだろ。
鵺の声も性質上は「音」だ。寝てる人間にゃ聞こえねぇ奴もいる。
だから夜が深まっても、明かり…つまり起きてる人間がいる場所に来るはずだ。
んなことに知恵使える頭があんならとっとと自首して欲しいもんだが」
がりがりと乱暴に頭を引っ掻く。
伸びきった白い爪が少し痛みを感じさせる。
寝ぼけかける頭にはいいものだと思う。
「んじゃほら。ガキは帰って寝ろ。
猫娘。お前もカンジと帰れ」
「えー！やだ！ねこもいる！」
「ダメに決まってるだろ。今のお前に何ができる？
この手で俺の動きさえ止められねぇくせによ
お前は、この場にいたらお荷物にしかなんねぇんだ。帰れ」
かなり辛辣な言葉を与えてやると猫娘は次第に表情を変え、頬を膨らませてそっぽを向いた。
無理やり背を押してカンジと帰らせることを強要して二人がいなくなると俺と鬼太郎、一反もめんは茂みに隠れる。
「…何もあそこまで言う必要はなかったんじゃないか？」
「巻き込むつもりはねぇ。もう同じことを繰り返すつもりはねぇんだ」
「なんの話だ」
「………話す義理はねぇ」
手を伸ばす。
＿＿＿＿＿＿＿＿届かない。
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モブ - 好きなアニメの夢系小説見れるのすごい嬉しいです！一気見しちゃいました！いくらでも待ち続けるので‥つづきを‥っっ (2月6日 16時) (
レス) id: ab7894b478 (このIDを非表示/違反報告)
ユリの花(プロフ) - 更新お疲れ様です！ゲゲゲの鬼太郎は大好きなアニメの1つなので夢小説があって嬉しいです！最近はコロナなどで不安定なご時世ですがこれからも無理せずに頑張って下さい！ずっと応援しています！ (2021年2月13日 13時) (レス) id: 3da8e597eb (このIDを非表示/違反報告)
くまくまたろう。(プロフ) - 初コメ失礼します。こんなに素晴らしい作品が書けるなんて……羨まし()ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝ…素晴らしいです……こんな作品……ハマるしかないですよ……ありがとうこざいます……これからも応援してます…… (2019年12月9日 20時) (レス) id: 92750228b4 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - マリイさん» 私は私が書きたいものを書きたいんです。最近は別の方に脱線しているという理由もありますし、これ以上作品を増やすことはおそらくないです。ごめんなさい。 (2019年11月6日 11時) (レス) id: b13316b4f3 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 5期の西洋妖怪バルモンドの小説も書いて欲しいです バルモンドは夢主を溺愛してる設定で (2019年11月1日 16時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりまろ。 | 作成日時：2019年4月30日 13時
