第三百五十七話 ページ10
「ぜろにーたん、きたろー、あそぼー！ねー、ねーってばー！」
「あーはいはい。兄ちゃん今忙しいから」
「いやー！にーたんも遊ぶのー！」
「えー…」
服をぐいぐいと引っ張られ、伸びるからやめろと注意しつつもちゃんと猫娘に付き合ってやっているあたり、やはり兄のような雰囲気を持つZERO。
その目は前ほど優しさを含んでいるわけではないが、それでも奥に残る本当の優しさというのがにじみ出てきている気がする。
「きたろーも！はやくー！」
「鬼太郎はほっといてやれよ」
「いや！いっしょに遊ぶの！」
僕の背中を押してなんとか動かそうとする猫娘。
それを呆れたように見ながらこちらにおいでと手招きするZERO。
その様子を見てケラケラ笑っている天喰。
「もう…猫ちゃん早いよ」
すだれをめくり、家の中へと入ってくるまな。
そうか。もうすぐ春休みになるから学校も早めに終わるんだろうか。
Aは沐浴に言ってしまうらしいから少し寂しさが募る。
「まな、来てたのか」
「うん。猫ちゃんと遊ぼうと思って。そしたら鬼太郎とZEROさんのところに行くって聞かなくて」
相変わらず僕を引っ張り連れ出そうとする猫娘。
それを両手で捕まえ、肩に担いでしまうZERO。かなり強引だ。
「まぁしかし、まな。もう平気そうだな。
器にされたっていうのにタフな奴だ」
「え？それって褒めてるの？」
「……褒めたつもりさ。依代にされて生きてる人間なんて珍しいしな」
「依代…？」
「なんでもねぇよ鬼太郎。ほら、待ってるから後で来いよな。猫娘待ってるわけだし」
やけに意味深長な言葉を残し、猫娘を担いだまま、
まなを連れてZEROはいってしまった。
依代とは、一体どういうことなのだろうか。
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モブ - 好きなアニメの夢系小説見れるのすごい嬉しいです！一気見しちゃいました！いくらでも待ち続けるので‥つづきを‥っっ (2月6日 16時) (
レス) id: ab7894b478 (このIDを非表示/違反報告)
ユリの花(プロフ) - 更新お疲れ様です！ゲゲゲの鬼太郎は大好きなアニメの1つなので夢小説があって嬉しいです！最近はコロナなどで不安定なご時世ですがこれからも無理せずに頑張って下さい！ずっと応援しています！ (2021年2月13日 13時) (レス) id: 3da8e597eb (このIDを非表示/違反報告)
くまくまたろう。(プロフ) - 初コメ失礼します。こんなに素晴らしい作品が書けるなんて……羨まし()ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝ…素晴らしいです……こんな作品……ハマるしかないですよ……ありがとうこざいます……これからも応援してます…… (2019年12月9日 20時) (レス) id: 92750228b4 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - マリイさん» 私は私が書きたいものを書きたいんです。最近は別の方に脱線しているという理由もありますし、これ以上作品を増やすことはおそらくないです。ごめんなさい。 (2019年11月6日 11時) (レス) id: b13316b4f3 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 5期の西洋妖怪バルモンドの小説も書いて欲しいです バルモンドは夢主を溺愛してる設定で (2019年11月1日 16時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりまろ。 | 作成日時：2019年4月30日 13時
